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113-2 ページ37

「悩んで悩んで、たとえ幼馴染を大好きな人を裏切るような答えだったとしても、自分が考えて考えて、たくさん考えて出した答えは、どちらも納得してくれるはずだよ」

『……』


オールマイトを見た後、音風は自分の手を見た


『…そうですね、伝えておきます』

「ああ、頑張ってくれよ!」

『はい』


オールマイトの脇を通り、“個性”伸ばしに戻る音風
そんな後ろ姿を見たオールマイトは「頑張って」と小さく呟いた


ー体育館γー


「随分ト長イトイレダッタナ」

『ごめんなさい!!! エクトプラズム先生』

「デハ、イクゾ」

『はい!』


今は何も考えない、これが終わってからたくさん考えればいい

音風は全神経を集中させた


ー放課後ー


『ふぁっ…はふ…』

「マジでキチィー」

「それな…」

「もー、体クタクタだぜ…」


放課後、音風は机に突っ伏していた
瀬呂、切島、上鳴も、同じような体制になっている


「工藤、帰んねぇのか?」

『待って、無理。今身体を動かすと、結構な確率で吐きそうになる』

「後10分経ったら寮に帰ろうぜ」

「だな、動かねぇ」


と、だらけきっている4人がいる教室の扉がスパァンと開いた


「あ?お前ら何やっとんだ」

「バクゴー!」

「目の前でガバって起きあがんな、吐き気するわ」

「あ、爆豪じゃん」

「爆豪、何しに来たんだ?」


カバンを肩に引っ掛け、ズカズカと歩いてくる爆豪に、切島が聞いた


「別に、そこで死にかけとる工藤を引き取りにだわ」

『……え?』

「丁度、聞きてぇことがあったからな、そのついでだわ」


ニヤァ、と笑う爆豪に「あ、アレか?」と上鳴が思い出したように言う


「エクトプラズム先生と言ってた、「一番動揺する時」」

『(カァァァッ』

「うおっ!!? 赤っ!!?」

「工藤、ユデダコだぞ」


耳まで真っ赤にさせた音風はガタッと立ち上がり机にかかったカバンを持ってそそくさと爆豪の横を通った


『私、帰るね!!! また寮で!!!』

「あ、おいコラ。動けんのかよ!!!」


バタバタと出て行く2人を見送る3人


「アレって、地雷踏んだっぽい?」

「工藤、見たことないぐらい顔赤かったもんな」

「明日ぐらいに殺されてるぞ、上鳴」

「工藤の平手打ち痛いんだぞ」

113-3→←113話 赤いのは夕日のせい



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月乃派 - ゼロ君のオチもお願いします (2021年12月18日 15時) (レス) @page24 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - iqqvyuuさん» ありがとうございます! (2019年2月20日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 凄く良かったです!続き頑張って下さい (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月20日 0時

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