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110話 お部屋披露大会 ページ27

コンコン


『!』


ドアをノックされた音風は、目元をゴシゴシとこすると『はい』と答えた


ガチャッ


「おー、工藤ー…って、めちゃくちゃ目赤いぞ!」

「どーしたの!!?」

『えっ?あ、いや、ちょっとゴミが入っちゃって…それより、どうしたの?大勢で』

「今、お部屋披露大会してて」

「で、音風ちゃんのお部屋見たいなーって」

「いいか?」

『え?別にいいけど、大して面白いものはないけど』


A組を招き入れる


「「お、おおお…!!!?」」

「青!」

「リフォームかよ!!! 轟とおんなじじゃねぇか!!!」

「当日即リフォームかよ!!」


青の壁紙に白を基調とした家具が女の子らしさを感じさせている


「お前もリフォームか?」

『うん。まあ、ゼロくん達に手伝ってもらったから』

「才能マンの友達も才能マン!!!」

「ヤダヤダ、才能マン」

「あら、音風さん、これは」


机の上に置かれた幼い頃の写真


『あ、それ新一が初めて私とお使いに行った時の写真だよ
出発した時は汚れてなかったんだけど、帰って来たらボロボロだったから撮ったんだって』


泥だらけの新一と音風は、いい笑顔で写真に写っている


クルッポー


『ん?』


ベランダの方からハトの鳴き声がした


「ハト?」

「工藤さん、ハト飼ってたの?」

『いや、ハトは飼ってないけど…』


カラッと窓を開ければバサバサとハトが中に入った


「わっ!」

「鳥よ、静かにするのです!」


口田のおかげで何とか落ち着かせた


(ハトの足になんか…手紙?)


カサカサと紙を取ると、ハトは開いた窓からまた飛び去っていく


「なんだったんだ?」

「さぁ?」

「ハトの考えることなんざ、知るかよ」

『……』


ハトが飛び去っていく方向に、何かいる
音風は『まさか』と思いハトの足についていた紙を広げた


『……へぇー?追加資料ってわけね』

「なんだ、それ」

『ある人から調べて欲しいっていう案件を依頼されてね…
それの捜査資料…追加みたい…、ふぅん…手が込んでる…今回は大仕事になりそうだな』


読み込むと音風はそれをクリップに止め、机の引き出しに入れた


『さっ、もういいかな?』

「結論で言えば、天才の友達も天才だってことだな」

「当日即リフォームだからな」

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月乃派 - ゼロ君のオチもお願いします (2021年12月18日 15時) (レス) @page24 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - iqqvyuuさん» ありがとうございます! (2019年2月20日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 凄く良かったです!続き頑張って下さい (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月20日 0時

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