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『確かに、心配もかけるし怪我もする
でも、ヒーローになるには多少の怪我は仕方ないと思う
怪我なしでヒーローなんかできない
太陽や月夜くんとの約束、悠太ちゃんとの約束、リーくんや涼ちゃんとの約束…
今までに沢山約束をしてきた
それを全部守るために、私は雄英高校に通いたい
母さんと父さんが、どんなに反対しても、私は雄英高校に…みんなのいるヒーロー科に行きたい
みんなのいるヒーロー科じゃないと、嫌なの』
真っ直ぐな目に、2人は目を見合わせる
「…………」
「……わかった」
『!』
「音風が行きたいところに、行かせましょう」
『本当!?』
「ただし!危険だとわかった時点で、アメリカに連れて行くから!!!」
『うん!! ……って、保証できない!!!』
「もぅ…」
呆れながら有希子は音風を抱きしめた
「しっかりね…」
『……はい』
こうして、音風は雄英に通えるようになったのだった
ーーーーー
ーーー
ー
「一時はどうなるかと思ったよぉ〜」
『ご迷惑をおかけしてごめんなさい』
「でも音風ちゃん、どうしてあんな手紙を?」
引越しの荷物を持って雄英へ向かうA組
『アメリカに行けば、少なくとも3年間は日本に帰ってこれない
かといって、プロになってもし日本へ帰国する機会を失えばみんなと会えるチャンスも、仕事をすることもできない
だからせめて、形に残しておきたかった
大好きなみんなを、忘れないように…
…………言ったそばから恥ずかしいな、コレ』
頭をガシガシとかきながら頬を染める
「音風ちゃん、これから一緒に頑張ろうね!」
「工藤、頑張ろうぜ!」
『……うん』
もう迷わない、友達や仲間がいるから
ー校長室ー
『ご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした!!!』
「相変わらず、熱い謝り方だね」
校長室でガバリと頭を下げる音風
寮に荷物を置き、慌てて校長室へ向かったのだ
「それよりも、よくご両親が許してくれたね」
『はい。みんなのおかげです』
「それは良かった。これからも頑張ってくれよ」
『はい!』
音風は進んでいく
自分が決めて、自分が目指すと決めた
未来へと
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月乃派 - ゼロ君のオチもお願いします (2021年12月18日 15時) (レス) @page24 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - iqqvyuuさん» ありがとうございます! (2019年2月20日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 凄く良かったです!続き頑張って下さい (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月20日 0時