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108話 本人の意思 ページ16

爆豪は空中で音風を支えながら爆破を起こし、家の前に降り立つ


「おおー!」

「さすが爆豪くん!」


パチパチと拍手を送る2人に『みんな、どうして』と爆豪から離れる


「手紙、読んだから」

『えっ…』

「音風ちゃん、あのね」


その時、バン!とドアが開いた


「姉ちゃん、母さんが」

「ちょっと音風!!」

『か、母さん』


ズンズンと歩いてくる有希子


「あなたねぇ、荷造りを終えたなら言いなさい!
アメリカには明後日に行くんだから!!!
あっちでの生活を説明しなくちゃいけないのよ!」

『あ、ごめん…』


腰に手を当て怒る有希子に「あの!」と緑谷が声を上げる


「僕、工藤さんのクラスメイトの緑谷出久と言います
あの、お願いがあるんです」

「お願い?」


パチパチと目を瞬かせる


「お願いします!!! 工藤さんを転校させないでください!」

「えっ…?」

『ちょっ、ちょっと、緑谷くん!?』


頭を下げて大きな声で言う


「お願いします!
工藤さんは、僕にとって大切な友達なんです!
一緒にヒーローを、雄英で目指したいんです!!!
お願いします、お願いします!!」

「私からも、お願いします!」

「「お願いします!」」

『み、みんなまで…』


爆豪だけが、有希子をじっと見つめる


「工藤は、いつも俺やみんなを守るために頑張ってます
こいつが雄英で頑張ろうとしてる以上、こいつを信じてやってください。お願いします」


深々と頭を下げるA組に、音風は慌てる


『みんな、頭を上げてよ!! もう、決めたことだから!』

「それは、工藤さんのご両親が決めたことで、キミが決めたことじゃない」

『!』

「手紙…下にいくにつれて文字がいびつだったり、寄れてたりしてた…
それって本当の事を書かずに嘘の事を書いたってことでしょ?本当は雄英で頑張りたいのに、アメリカに行くことにして」

『……』

「…みんな、気持ちはわかるけど」


有希子が音風の肩に手を置いた


「この子にこれ以上、この日本で危険な目に合わせたくないの
わかるでしょ?親が子どもを心配する気持ち、この子だって雄英に残りたいって言ってたけど、もうアメリカに行く準備だって済ませたの」

「でもそれは、工藤本人の意思じゃない!!」

「だから」

「もうやめろよ、母さん!!!」


バッと有希子の足元に現れ、両手を広げる新一

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月乃派 - ゼロ君のオチもお願いします (2021年12月18日 15時) (レス) @page24 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - iqqvyuuさん» ありがとうございます! (2019年2月20日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 凄く良かったです!続き頑張って下さい (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月20日 0時

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