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63-2 ページ10

(血液型っつう不確定要素に近接必須、おまけに持続時間の短さ…
“個性”だけ見りゃ、特別協力ってわけでもねぇ、多対一なんて、最も苦手なパターンだろう

プロが来る前に、物怖じしてくれりゃと伝えた情報が、飯田とこの人を殺そうと躍起になってるんだ…

奴に本気を出させちまった。明らかにさっきよりも工藤に対する攻撃も違う

イかれた執着…)

と、その時ステインが投げたナイフが轟の腕に突き刺さった

「っ……」

「轟くん!!」

「大丈夫だ!」

『うっ…みん、な…』

暴走までまだ血液は残っている
だが起き上がるのもやっとになる

(結局、守れてないじゃない
私は、何がしたいのよ…!! 動いて、動きなさいよ、私の身体!!!)

もう、後悔したくないのよ!!!)

ステインにまた向かっていく音風

『大事な友達が、仲間が目の前で死ぬなんて!!!
もうあんな辛い思いしたくないの!!!』

ステインの刀を短剣で受け流し、空手を入れるが避けられてしまう

「轟くん、温度の調整は可能なのか!?」

炎熱(ひだり)はまだ慣れねぇ、何でだ!?」

「俺の脚を凍らせてくれ!排気筒は塞がずにな!」

飯田の要望にハッとした轟だが、ステインは音風を轟と飯田の間に投げつけた


ズザァン!!!


「工藤!!!」

「邪魔だ」

轟に向けて投げられたナイフを、飯田が防いだ

「ぐぅ…!!」

「お前も止まれ」

ドス、とまた腕をナイフでやられた飯田

「飯……」

「いいから早く!!」

『みん、な…』

背中とお腹の傷がズキズキと痛む
その時、倒れていた彼が動き出した

(2回!! ここから跳んで、氷を踏み台に…踏み込み2回、行けるか…!? いや)

(今は)

轟は飯田の足を凍らせた
だが上にいるステインを見上げる

「っそ!」

「……!」

飯田は自分の腕に突き刺さっているナイフを抜いた

(戦うんだ。腕など捨ておけ!!

レシプロエクステンド!! 今は)

(今は)

(脚が)

(拳が)

「行け」

轟は上にいる2人に目を向ける
音風もそれを見上げ、頬を緩ませる

『お願い…、勝って』

2人(あればいい!!)

緑谷が拳を、飯田が蹴りを入れる
2人の攻撃を受けたステイン

「(ズキ っ…!!?」

骨が折れたような痛みが走る

(出力少しオーバーした!? 折れてはいない…よな!?)

63-3→←63話 決着



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月9日 21時

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