探偵の姉はゼロを目指すヒーロー5 (ページ45)

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最大火力と音風の血液の爆弾がオールマイトを襲う

「行けデク!!」

『緑谷くん、行って!!!』

(体育祭で見せた、特大火力!! 2度も…大量の血液爆弾…あんな簡単に…！)

2人の決死の覚悟に緑谷は歯噛みした

「早よしろ！ニワカ仕込みのてめェよか、俺のがまだ立ち回れんだ！」

『さっさとゲートをくぐれ!!!
フラッシュになったら…私…2人のこと守れる保証ないから!!!!』

ｶﾞﾌﾞﾂｯ

「役に立て、クソカス!!」

爆豪が思いっきり回転を加えた爆風を緑谷に向ける

(さっきので腰が…！)

前を向き、立ち上がって走り出す

(こんくらいの距離なら、フルカウルの跳躍1回半で…!!
走れ！そうだ、よりゴールに近い僕をオールマイトは無視できない！かっちゃんと工藤さんなら、そこを…!!)

緑谷の読み通り、確かにオールマイトは緑谷に向かってきた
だが

ｺﾞｯ

『……！』

「寝てな、爆豪少年
そういう身を滅ぼすやり方は、悪いが私(先生)的に少しトラウマもんでね」

『爆豪くん!!!』

緑谷を庇った爆豪に音風は大きなものを持ちながら走ってくる

BOOM

「った!?」

「早よ…行けや、クソナード…!!
折れて折れて、自分捻じ曲げてでも選んだ勝ち方で、それすら敵わねぇなんて、嫌だ……!!!」

オールマイトの手を噛みながらそう言い張る爆豪

(かっちゃん!!!)

「っと、行かせんぞ緑谷少年!!『アーティクル…』!!!」

『ブラスター!!!』

FABOOOM

「ぬぅ!!?」

『どけや…オールマイトォォ!!!!』

「何!? ドデカ!?」

大きな爆弾2個のうち１つを爆破させた音風は、もう一つをオールマイトの目の前でぶっ放した

FABOOOM!!!!

『緑谷ァ!!!』

「!!」

『早よコイツ…連れてけぇ!!!!!』

ﾌﾞｫｯ！

ﾊﾞｽｩ！

「…う、うんっ!!!」

爆豪を投げた音風は後ろに倒れながらそう叫んだ

「フラッシュになる…自己犠牲か…!!!」

『んな可愛もんに、なるわけ…ねぇ…』

「だが、フラフラのキミはもう『誰が動けないって言った？』！」

爆破を受けつつも立ち上がるオールマイトだが、音風は

『行かせねぇ…この先は…絶対に!!!』

(工藤少女!! そこまでして…)

(ごめんね…爆豪くん、緑谷くん…もっとキミ達の体に負担にならない作戦を考えたらよかった…！)』

ﾄﾞｻｯ

『！』

「うっ…」

「！」

『しまった…！』

緑谷がゲート直前に、倒れてしまった