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72-3 ページ38

「厄介だね、キミが!!!」

『くっ…!』

迫り来るオールマイトの攻撃を避けながら音風は頭を働かせた

(どうやって2人を使う!?

打倒オールマイトの爆豪くん、逃げの一手の緑谷くん…
緑谷くんは憧れが強すぎるせい…オールマイトは神にも等しいから

爆豪くんはよくわからないけど、体育祭や成績だけ見てれば素晴らしい才能(センス)の持ち主…

なのに焦ってる…そんな2人を…どうやって)

「背中がガラ空きだね!」

『えっ…しまっ…!』


ドガッ!


「工藤!!!」


ズザザザッ!!!


オールマイトに吹っ飛ばされた音風は反対方向に向かって飛ばされた
地面に倒れ、ボロボロになる

『ガハッ…バケモンが…!』

それを見た爆豪は立ち上がり、オールマイトに挑んでいく

「だから!正面からぶつかって勝てるはず無いだろ!?」

なお挑んでいく爆豪に怒鳴るが、爆豪は前だけを見据えている

「喋んな。勝つんだよ、それが…ヒーローなんだから」

『…うっ…(ビシャッ』

血を吐き、音風は地面に流れた自分の血を見てそれに触れる

『勝つだけが…ヒーローじゃない』

地面に流れた血を全て掬い出す


“やっぱカッケーよ、オールマイト!!”


爆豪の言葉を聞いて、緑谷はある光景が脳によぎる

「じゃあ、なおさら…ここでの戦闘は…」

「放せ、触ん…」

「とりあえず」

『2人とも、上!!!』

爆豪と緑谷は上を見上げる

(ガードレール!?)

「?」

オールマイトは持ってきたガードレールを、緑谷を挟んだ
身動きが取れなくなる緑谷の元に、急いで駆け寄る音風

「逃げたいキミには、こいつをプレゼントだ!」

爆豪がすぐに爆破をしようとした時、ドフッと腹パンを決め込まれた

「(オエッ」


ブォン


『えっ…』

目の前に吹っ飛ばされた爆豪


ドガッ!


『いっ…!!』

籠手が頭に当たり、音風は爆豪とともに地面に倒れる

『〜〜ッ…!!!!!』

グワングワンとする頭を押さえながら起き上がるが、力が入らない

ツゥ…と血が流れる

「かっちゃん…!工藤さん…!」


“ホラ見ろ!見たか今の!オールマイトって、やっぱカッケーよな!

4対1!絶対負ける!って思うよな!?”


電化製品店、小さい頃にともに行った時のことだ
テレビに映ったオールマイトに興奮して見入る子供の爆豪と緑谷


“でも見ろ!ホラここ!こー避けてパンチ!と見せかけて…ホラ!! 勝っちゃった!”


“どんだけピンチでも、最後は絶対に勝つんだよなあ!!”

73話 君が言うなよ!→←72-2



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月9日 21時

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