検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:38,215 hit

70-3 ページ32

「試験勉強に加えて、体力面でも万全に…あイタ!!」

ゴチッと緑谷の後頭部に何か当たる

「緑谷?」

『あ』

「ああ、ごめん。頭が大きいから当たってしまった」

『コピー野郎』

「モノマネ」

「キミ達の中での僕の印象って何なの!!?」

「『うーーん、クソを下水で煮込んだみたいな性格』」

「ブフォッ!!!」

「どこかで聞いたような……」

(かっちゃんだ…)

さわやかな笑顔で言ってのけてしまう2人に、物間はコホンと咳払いをして緑谷達に向き直る

「キミらヒーロー殺しに遭遇したんだってね」

「「!」」

「体育祭に続いて、注目浴びる要素ばかり増えてくよね、A組って
ただその注目って、決して期待値とかじゃなくて、トラブルを引きつける的なものだよね」

「「!?」」

「あー怖い!いつかキミ達が呼ぶトラブルに巻き込まれて、僕らにまで被害が及ぶかもしれないなぁ!ああ怖…ふっ!!」

「シャレにならん、飯田の件知らないの?」

物間の首筋にトッと手刀を入れる女子生徒

「ごめんな、A組。こいつちょっと心がアレなんだよ」

「拳藤くん!」

(心が…)

『見てわかるよね』

「クソを下水で煮込んだみたいな性格だからな」

「お前らのボキャブラリー、少なくなってんぞ?」

箸でビシッと2人に突きつける松田

「あんたらさ、さっき期末の演習試験不透明とか言ってたね
入試ん時みたいなら対ロボットの実戦演習らしいよ」

拳藤からの情報に目が見開く

「え!? 本当!? 何で知ってるの!!?」

物間を見ながら尋ねる

「私、先輩に知り合いいるからさ。聞いた」

ちょっとズルだけど、という拳藤に緑谷はもはや芸の一つであるブツブツを披露した

そんな緑谷に驚く拳藤

『緑谷くーん、戻ってこーい』

「バカなのかい、拳藤
せっかくの情報アドバンテージを!! ココこそ、憎きA組を出し抜くチャンスだったんだ…」

と、目が覚めた物間にまたトッと手刀を入れる

「憎くはないっつーの」

((B組の姉御的存在なんだな…))

『憎く“は”って言ったね…』

アイスコーヒーを片手にニヤッとした音風
そんな隣で手を組み顎を乗せ確信を得たような顔つきになる降谷がいた

「憎くはないが、他に何かあるってことだな」

「お前らのスイッチの切り替えが驚きだわ」

70-4→←70-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。