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「5%、デトロイト…SMASH」
SMASHを決め込んだ緑谷は、すぐに音風の横まで飛び退いた
(何だあの動きは!まるで、爆豪くんのような…!)
(通じた!? 通じたぞ、フルカウル!!)
激しく跳ねる心臓を落ち着かせながら緑谷は、殴りつけたステインを見る
(僕、戦える!!)
だが
レロ…
「!!(ゾアッ)
なっ…体が…!かすってたのか!! こんな気づかないほどのかすり傷で…!!」
『緑谷くん!!!』
地面に倒れる緑谷の腕を見ると、かすかにだが血が滲んでいるのがわかる
『そうか…違う…!! 血か!!』
ステインに向き直った音風は、鎖をステインに向ける
ガキィン
『くっ…!』
「パワーが足りないな」
『キャァ!』
緑谷「工藤さん!!!」
壁に叩きつけられた音風は、鎖から手を離した
『うっ…ゲホッ』
激しく背中を叩きつけた音風は、大きくむせた
「俺の動きを見切ったんじゃない
視界から外れ…武器を固め、確実に仕留められるよう画策した…そう言う動きだった
口先だけの人間はいくらでもいるが…お前達2人は、生かす価値がある…」
ステインは動けない緑谷と音風を放っておいて、飯田の元へ向かった
「こいつらとは違う」
『やめて!!!』
「ちくしょう!! やめろ!!」
『お願い、やめて!!! もう、失いたくない…』
「…うぅ!!」
動けない体を必死に動かそうとする音風は、鎖に手を伸ばした
ジャラッ!
「!」
『やめ、て…っ!』
「余程死にたいのか?」
『大事な友達なの…!初めて出来た、気の許せる仲間で友達なの!!!』
音風の鎖を引きちぎったステインは、「無理な相談だ」と飯田に向き直る
『やめて…!お願い…!』
刀を振りかざし、飯田に向ける
『神さま…!!! 誰か、助けてよ!!!』
ゴオ!!!
「!」
氷と炎の攻撃にステインは、かろうじて避けた
2つの“個性”を扱える者なんて、自分たちの知る中では…
「次から次へと…今日はよく邪魔が入る…」
「工藤、こういうのはもっと詳しく書くべきだ
遅くなっちまっただろ」
『焦くん…!』
そこに現れたのは、炎と氷を扱う轟だった
「轟くんまで…」
「何でキミが…!? それに…左……!!」
「何でって…こっちの台詞だ」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月9日 21時