検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:38,217 hit

61話 路地裏 ページ1

ー数分前ー


考え過ぎかもしれない、確証も全くない中2人は走っている

じっとしていられれわけでもなく

ヒーロー殺しが現れた街で、脳無のような者が暴れている

この街で恐らく、緑谷と音風だけが考えられる不安……


敵連合(あいつら)とヒーロー殺しが、繋がってるんじゃないのか!?”


2人はそう頭の中で考えた

ということは、今ヒーロー殺しもこの街にいる可能性が高い

飯田本人が現場にいないのは、ヒーロー殺しを

見つけてしまったからじゃ(・・・・・・・・・・・・)ないのか…


そんな2人の考えは、奇しくも当たってしまう


「よかった…」

『ビンゴ!!!』

ステインを吹き飛ばした2人に、飯田は驚くばかり

「緑谷くん!? 工藤くん!? 何故…!?」

(こいつら…死柄木の持っていた写真の……)

そこまで投げ飛ばせず、音風は小さ舌打ちをした

『ワイドショーでやってたのよ…!
ヒーロー殺し被害者の6割が、人気のない街の死角で発見されてる

だから、騒ぎの中心からノーマルヒーロー事務所辺りの路地裏を…2人でしらみつぶしに探してきたの!!!』

緑谷の“個性”がバリバリとする
音風も持っている鎖をジャラッ!とさせた

「動ける!? 大通りに出よう、プロの応援が必要だ!」

緑谷が聞くが飯田は悔しそうに歯噛みした

「身体を動かさない…!
斬り付けられてから…恐らく奴の“個性”…」

2人「!」

それを聞いた2人は、壁に何かあるのに気づいた

「それも推測されてた通りだ……斬るのが発動条件なのか?」

(もう1人…!飯田くんだけならまだ担いで逃げられたかもしれない…ううん、私があの人を担いで逃げれば…!!)

冷や汗をぬぐい、ペロッと唇を舐める

「緑谷くん、工藤くん、手を…出すな」

飯田の小さな声が2人の耳に届く

「キミ達は関係ないだろ!!」

憎しみに染められた飯田の顔に、音風はゾッとした

「何……言ってんだよ…」

『飯田くん、今そんなこと言ってる場合じゃ…』

音風が怒鳴ろうとすると「仲間が」と声が聞こえる

「「救けに来た」いい台詞じゃないか
だが俺は、こいつらを殺す義務がある
ぶつかり合えば当然……弱い方が淘汰されるわけだが、さァ、どうする」

ステインの殺気に緑谷はゾワッと身体を震わせた


“そういう思想犯の目は、静かに燃ゆるもの”


USJで言っていたオールマイトの言葉が頭の中で響く

61-2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年2月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。