21話 敵連合とヒーロー ページ9
「敵ンン!? バカだろ!? ヒーローの学校に入り込んで来るなんて、アホすぎるぞ！」
「先生、侵入者用センサーは！」
「もちろん、ありますが…！」
侵入者用センサーは、雄英の敷地内に至るところにある
それがなぜ反応しないのか
「現れたのはここだけか、学校全体か…何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそう言うことできる“
『えぇ。校舎と離れた隔離空間、そこに入る
バカだけど、アホじゃ無い。これは、なんらかの目的があって、用意周到に画策された奇襲よ』
「13号、避難開始！学校に電話試せ！
センサーの対策も頭にある敵だ、電波系の“
上鳴、お前も“個性”で連絡試せ」
「っス！」
名指しされた上鳴は、怯えながらも了承した
「先生は!? 1人で戦うんですか!?」
“個性”を発動させた相澤に緑谷が、話しかける
「あの数じゃ、いくら“個性”を消すって言っても!!
イレイザーヘッドの戦闘スタイルは、敵の“個性”を消してからの捕縛だ。正面戦闘は……」
「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん」
相澤は13号に生徒達を任せると、階段を降りていった
『イレイザーヘッドの戦闘スタイルは、確かに敵の“個性”を消してからの捕縛。
異形型の“個性”は、無理だけど発動系や変形系に限る、けど。
あいつらみたいなヤツらの旨味は統計的に、近接戦闘で発揮されることが多いの
だから、その辺の
肉弾戦も強く、その上ゴーグルで目線を隠していては、「誰を消しているのか」わからない
集団戦においては、そのせいで連携が遅れをとることになる
先生の得意分野は、多対一の戦闘よ』
緑谷を先に行かせながら音風が説明した
「分析してる場合じゃない！早く避難を!!」
出口に集まったA組の前に、黒い渦が現れた
「させませんよ」
『…！』
「初めまして、我々は敵連合。せんえつながら…この度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思ってのことでして」
(は!?)
『オールマイトさん、を…!?』
ザリッと地面を踏む音風
目の前にいる黒い渦がオールマイトを狙っている
「本来ならば、このにオールマイトがいらっしゃるハズ…ですが、何か変更あったのでしょうか？まぁ…それとは関係なく…」
黒い渦がユラァ…と動き出す
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年1月4日 22時
