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「この授業では…心機一転!
人命のために、“個性”をどう活用するかを学んでいきましょう
キミ達の力は、人を傷つけるためにあるのではない。
救けるためにあるのだと、心得て帰って下さいな」

((13号!! カッコいい!!))

13号の話に全員が引き込まれる

「以上!ご静聴ありがとうございました」

ペコ、と頭を下げる13号に「ステキー!」と麗日が声を上げる

「ブラボー!! ブラーボー!!」

『あなた達…他に言うことないの?』

苦笑いをする音風は、腕を組んでいた

「そんじゃあ、まずは…」

と、柵にもたれていた相澤の後ろの広場
階段の下にある広場だ

『あら、何?』

「……?」

音風が目を向けると同時に相澤も、音風の声で振り向いた

黒い渦が徐々に大きくなる

その中から出てきたのは…

人だ

「ひとかたまりになって動くな」

「え?」

奇しくも、命を救える訓練時間に彼らの前に現れた

『13号先生!! 生徒を守ってください!!』

大きな渦からどんどんと、大量の人間が出てくる

「何だアリャ!? また入試ん時みたいな、もう始まってんぞパターン?」

広場にいる人間達に目を向ける切島に「動くな、あれは」と相澤はゴーグルをつけた

「敵だ!!!!」

彼らは知ることになる

プロが何と戦っているのか

「13号に…イレイザーヘッドですか…
先日頂いた(・・・)教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが…」

黒い渦がそう言葉を発する

『頂いた?』

「やはり先日のは、クソどもの仕業だったのか」

音風は相澤の隣に立ち、広場の真ん中にいる手だらけの人物を見る。黒い服装の男

『!』

今朝、セキュリティ3の近くで見つけた黒い布切れ
手触りからして、服の布だとわかっていた

『相澤先生!!』

「!」

『多分、あの手だらけの人物が、先日のセキュリティ3を破壊したと思います!!! 憶測ですが、そう言える証拠はあると思います!!』

「今朝、お前が拾ったって言う黒い布か…」

『はい!』

ゴーグルの奥の瞳が、音風をはっきりと捉える
核心に至っている音風の瞳を見ると「チッ」と相澤は小さく舌打ちをした

「どこだよ…せっかくこんなに、大衆引き連れてきたのにさ…オールマイト…平和の象徴…いないなんて…」

ブロが何と戦っているのか、何と向き合っているのか

「子ども殺せば、来るのかな?」

それは、途方も無い悪意

21話 敵連合とヒーロー→←20話 13号



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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