20話 13号 ページ7
「「すっげー!! USJかよ!!?」」
第一声、バスから降りた生徒達は目の前に広がる広大な敷地の中に目を向けた
『凄い…』
音風もバスを降り、目の前に広がる広大な土地を見る
「水難事故、土砂災害、火事……etc.。
あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も…
((USJだった!!))
説明をするのは、スペースヒーローの「13号」
「スペースヒーロー「13号」だ!災害救助で、めざましく活躍をしている紳士的なヒーロー!」
「わーー。私好きなの、13号!」
興奮する麗日をチラッと見た音風は『へぇ…あの人もヒーローなのね』と呟いた
「あ?お前、ヒーロー知らんのか?」
『いいえ?オールマイトやイレイザーヘッド、プレゼント・マイクさん達とは面識があるけど、13号は見たことがないかな?』
隣に立つ爆豪に答えると「そうかよ」と爆豪は、前を向いた
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせのはずだが」
「先輩、それが…通勤時に
“すまん!! 終わりがけに少しだけなら、
「不合理の極みだな、オイ」
明らかに不機嫌になる相澤に、音風はクスッと笑った
(まあ……念の為の警戒態勢…)
「えー、始める前にお小言を1つ2つ…3つ…4つ…」
((増える…))
と、話す13号に音風は『増えてますよ』と小声で呟いた
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の“個性”は“ブラックホール”。
どんなものでも吸い込んで、チリにしてしまいます」
「その“個性”で、どんな災害からも人を救いあげるんですよね」
麗日がコクコクと頷くのを見ていると、13号が「えぇ…」と頷いた
「しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう“個性”がいるでしょう。
超人社会は、“個性”の使用を資格制にし、厳しく規制するこで、一見成り立っているようには見えます。
しかし、一歩間違えれば、容易に人を殺せる“行き過ぎた個性”を個々が持っていることを、忘れないでください。
相澤さんの体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘で、それを人に向ける危うさを体験したかと思います」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時