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『電話は、切れましたか!?』

「ま、まだ繋がってますけど、遠くの方で何か機会の声がしてるだけで…」

『すみません、貸してください!!』

勝からスマホを借りると、耳に当てた

《好きなフレームを選んでね!ポーズをとったら、ボタンを押してね!》

『…プリクラ!? このデパートにプリクラってありますか?』

「あ、ああ…10階のレストラン街の階段のところに2つほど…」

勝の言葉を聞いて音風は急いで走り出した

(下の階が閉店しても、レストラン街は遅くまでやってるはず!
きっと2人はそこのエレベーターから降りるつもりだったのよ!!
急がないと、2人が危ない!!!)



ーデパート内ー

光己の抱えながら走る爆豪だが、頭を殴られ視界がぼやけてしまう

「ぐっ…!」


ドサッ!


「勝己!!!」

自分を抱えた息子が地面に倒れる
爆豪はすぐに起き上がり、光己を自分の後ろに行かせるとすぐに光己の腕を引いて走り出した


ーデパート階段ー

「あった!! これです、光己さんのスマホ!」

階段に落ちているスマホに、勝が拾うと音風は阿笠博士に作ってもらった腕時計型麻酔銃のつまみを押しライトをつける

周辺を照らし、他に何かないか探すと

『!!? 警部!!!』

「なんだ!」

『ここに血痕が!!!』

「何!?」

階段の踊り場に数滴血痕が落ちている
もしかしたら、2人のどちらかのものかもしれない

「そ、そんな…」

真っ青になる勝に『まだ2人が怪我をしているとは限りません!』と音風がすぐに勝るを支えた

「そ、そうですけど…」

ぐったりとする勝に音風はグッと歯噛みをする

(爆豪くん…光己さん…お願い、どうか…どうか無事でいて!!)


ーデパート内ー

「お前らは悪魔だ…」

爆豪は、光己を自分の後ろに隠れるように引き寄せた
光己は涙を浮かべながら爆豪の服を掴んだ

「少女の振りをして、いずれ罪を犯 す小悪魔だ…悪魔に生きる価値なし…」

カッと雷が鳴り、光で佐賀の顔が浮かび上がる

「イヤァァァァアア!!!」


ガシャン!


ー階段付近ー

ガシャン!


「み、光己さん…勝己くん…」

何かが割れる音と光己の叫び声に、勝は膝を崩した

『クソッ!! 光己さん、どこだー!!? 爆豪くーーーん!!!!』

と、叫び終わった後、ジャラジャラカンカカン、と言う音が聞こえた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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