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19話 人命救助 ページ4

耳郎と共に教室に戻った音風
チャイムが鳴ると同時に、相澤が入ってきた

「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」

『なった?』

「ん?なんか言ったか?」

『いや、なんでもないよ』

音風は相澤の言葉を頭の中で疑問に思いながらも、話に耳を傾けた

「ハーイ!何するんですか!?」

「災害水難なんでもござれ。人命救助(レスキュー)訓練だ!!」

大文字でプリントされたカードを見せた相澤

「レスキュー…今回も大変そうだな」

「ねー!」

「バカオメー。これこそヒーローの本分だぜ!? 鳴るぜ!! 腕が!!」

「水難なら私の土壇場、ケロケロ」

と、口々に話し出す生徒に「おい、まだ途中」とひと睨みした

「今回、コスチュームの着用は各自の判断で構わない。
中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな
訓練は少し離れた場所にあるから、バスに乗っていく。以上、準備開始」

それぞれが自分のコスチュームの入ったカバンを取り、更衣室へ向かう
音風はまだ椅子に座っていた

(3人になったっていうことは、昨日のセキュリティの件で警戒してるってことで間違いないだろうな…)

「工藤」

『え?』

声をかけられた音風は、パッと前を見ると音風のコスチュームのカバンを持った轟が立っていた

「早く行かねーと、怒られるぞ」

『あ、うん。ありがとう』

カバンを受け取ると、音風は立ち上がり教室を出る
轟は足早に先に男子更衣室へと向かっていった

更衣室でコスチュームに着替えた音風は、そのまま駆け足でバスへと向かった

「バスの席順で、スムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう」

「飯田くん、フルスロットル…!」

ピッピッ、と笛を吹く飯田を見ながら音風はスマホを開けた

(警察もまだ情報が出てないみたいだな…由美さん、ちゃんとあの布…渡してくれたのかな?)

バスに乗り込み、座席へと向かう
前の方の席は埋まっており、後は爆豪、轟の席が空いていたり、ちまちまと空いている席がある

「あれ、工藤。座らないの?」

『あ、先にいいよ。余った席でいいから』

「え、でも…」

『いいからいいから』

耳郎の背を押した音風は、先に耳郎を席に座らせた
耳郎は「ありがとう」とお礼を言うと爆豪の隣の席に座った

『1番後ろ〜(ガッ)

おわっ!』

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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