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26-2 ページ28

『とりあえず、この街を色々と散策しよう』

ぶらぶらと歩き出すと、大通りに出る
音風は一度来たことがある通りなのを思い出した

『ここ、緑谷くんとこの…あ!』

前方に見慣れた金髪の髪を持つ人物がいた

『爆豪くーん!』

と、駆け寄り方をポンッと叩くと

「え?」

『…………え』

爆豪によく似た女性がいた

「あ、あの…」

『あ、え、あ、人違い、でした…』

頬を染めて下を向いた音風に「もしかして」と女性が向き直る

「勝己が言ってた、音風ちゃん?」

『え?爆豪くんを知って…ん?』

目を見開いた音風は、『ちょっと待ってください』と女性にストップと言った

『も、もしかして…あなた…爆豪くんの…お母さんかお姉さんですか?』

「あら、お姉さんだなんて!」

(あ、母親だな)

爆豪によく似た女性がバシバシと音風の背中を叩く
音風はすぐに爆豪の母親だとわかった
有希子とノリが同じだ

「私、勝己の母親の爆豪光己」

『工藤音風です。爆豪くん…勝己くんとは、同じ高校に通わせてもらっています』

頭を小さく下げた

「あら、勝己と違って礼儀がいいのね!もー、あの子も見習ってほしいわ!!」

豪快に笑う光己に『そ、そうなんですか…』と音風は、頭をかいた

「おい、ババァ!!! さっさと買い物すませろや!!!」

「ババァ言うな!!!(スパァン」

(あ、見ちゃいけないものだわ…)

後ろから爆豪が歩いて来た
口が悪い爆豪に、光己はスパァンと大きな音で爆豪の頭を叩いた

「ったく!アンタが言ってた、工藤音風ちゃんがいるのよ!」

「はぁ!!?」

『や、やぁ…』

挨拶をすると「な、んでお前が…」と口を大きく開け驚いている爆豪

『いやぁ…弟から逃れるのに東京から逃げて来て…で、少し遠出をと思って静岡まで…』

「遠出にもほどがあるだろ」

冷静に突っ込まれた音風は『ま、まあそうなんだけど』と言葉を詰まらせた

「そうだわ!音風ちゃん、お茶していかない?」

『え?』

「用事もないんだったら、この先にオシャレなカフェがあるのよ!! 行きましょう!」

『え、あ、ちょっ!?』

手を引かれた音風はそのまま光己に連れられ、爆豪も「おいコラババァ!!!」と追いかける


ーカフェー

『あ、あの…本当にいいんですか?』

「好きなの注文してね!勝己の奢りだから!!」

「あぁ!!? 奢らねぇわ!!!」

ドンッ!!! とテーブルを叩く爆豪にまたもスパァンといい音がした

26-3→←26話 カフェ



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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