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24話 オールマイトと脳無 ページ19

「目にも止まらぬ速度のあなたを、拘束するのが脳無の役目。そして、あなたの体が半端にとどまった状態でゲートを閉じ、引きちぎるのが私の役目」

『オールマイトさんを、放しなさい!』

ガリッと手のひらを噛み、槍を構え脳無に突き立てる
死柄木が「ゆうっくりと攻撃をすればいい」というのを思い出しながら


ズドッ


「ぐぁっ…」

『彼には、まだまだ、教えてもらわないといけないんです…
ここで死なれると、困るんです!!』

(工藤少女…!!)

音風が脳無を相手にしていると、大きな声が聞こえる

「オールマイトォ!!!!」

『み、緑谷くん!?』

オールマイトと音風の元へ、緑谷が走ってきた
黒霧が緑谷に向かっていく

『ダメ、逃げて!!!』

反応しきれなかった音風は、すぐに言うが間に合わない

その時


BOOOM


「どっ、け。邪魔だ!! デク!!」


ドッ


『爆豪くん…!』

大きな爆発が、黒霧を捕らえた
すると、脳無が半分パキパキと凍ってしまった

「てめェらが、オールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた」

「だあー!!」

死柄木に襲いかかる切島
だが、死柄木は簡単に避けるが鎖によって動ける範囲で避けた

「くっそ!! いいとこねー!」

「スカしてんじゃねぇぞ、モヤモブが!!」

「平和の象徴はてめェら如きに殺らねぇよ」

「かっちゃん…!みんな…!!」

『轟くん!!』

脳無の半分が氷に覆われているのを見た音風は轟に目を向けた

「遅くなった」

オールマイトはすぐに脳無から抜け出した
音風を連れ、自分の隣に立たせる

黒霧、脳無を見た死柄木は鎖をジャラッと鳴らす

「出入口を押さえられた……身動きも取れない……こりゃあ…ピンチだなぁ…」

「このウッカリヤローめ!やっぱ思った通りだ!」

黒霧の上に乗る爆豪はニヤニヤとする

「モヤ状のワープゲートになれる箇所は限られてる(・・・・・)
そのモヤゲートで実体部分を覆ってんだろ!? そうだろ!?
全身モヤの物理攻撃無効人生なら、「危ない」っつー発想は出ねぇからなぁ!!」

『へぇ…頭切れるんだ』

後ろにいる爆豪にそう言うと「切れるわ!!! 喧嘩売っとんのか!!?」と目を釣り上げながら爆豪は言う

「ぬぅっ…」

「っと、動くな!! 「怪しい動きをした」と、俺が判断したらすぐ爆破する!!」

「ヒーローらしからぬ言動…」

『悪い顔ね…』

目を閉じて肩をすくめる音風は、切島と同じ意見だった

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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