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(オールマイトさんを殺す…初見だと、精鋭を揃え数で圧倒するのかと思ったけど)

(蓋を開けてみりゃ、生徒用(俺たち用)のコマ…
チンピラの寄せ集めじゃねぇか
見た限りじゃ、本当に危なそうな人間は、4、5人ほどだった。とすると)

轟の横を音風が通る

『ねぇ』

「!」

『このままじゃ、あなた達、じわじわと身体が壊死していくわけなんだけど。
私も(轟くん)もヒーロー志望。そんな酷いことは、なるべく(・・・・)避けたいの』

腰に手を当て、鋭い瞳で敵に聞いた

『あの平和の象徴である、オールマイトさんを殺せるっていう根拠…策って何?よかったら、教えてくれない?』

ーーーーー
ーーー


『そういうことね…』

顎に手を当て、微笑む音風に「何がだ」と轟が聞く

『警報も鳴らず、そして電話も圏外になってしまったこのUSJ…隔離された孤島…
警報機は赤外線式…イレイザーヘッドが広場で“個性”を消し回っているにも拘らず、無作動なのは、
恐らくそれらを妨害可能な“個性(もの)”がいて、即座に隠した…という可能性が高いのが、さっきまでの考え

そして、敵は私達生徒の“個性”をわかっていないことが、今の現状でわかった』

「?」

『轟くんの“個性”…氷と炎でしょ?
だとしたら、簡単に言えば君が1番行きたくないという場所…どこかわかる?』

「倒壊ゾーン…。ま、まさか」

ピンッときた轟は目を見開いた

『えぇ、そう。敵は私達の“個性”を知らず、バラバラにして数で攻め落とす作戦にしたっていうのがよくわかる
数も経験も劣る、勝利の鍵は1つだけ
私達生徒の“個性”が相手にとって未知であること
そう考えれば、簡単』



ー工藤邸ー

「母さん」

「んー?どうしたの?新ちゃん」

スマホを持った新一が有希子の元へ向かった

「姉ちゃんが電話して来たんだけど、全然応答してくれないんだ」

「え?」

スマホを受け取り有希子は「もしもし?」と電話の向こうへ声をかける

「音風?音風、返事しなさい」

「どうかしたのかい?」

「あ、優作。音風が新一に電話してきたんだけど、応答がないみたい」

「え?」

通話中の電話に優作が「貸してくれ」と有希子からスマホを受け取る

「音風、返事をしなさい。音風」

何度声をかけても無反応であるスマホに、優作は「何かあったのか?」とスマホを有希子に渡した

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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