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「あの、さ」
『ん？』
おれの隣に座り、満月の月を見上げているティラに、しどろもどろと口を動かした
「昼間は、その…ごめん。ちゃんと服のこと言えなくて」
『ううん、全然いいよ。気にしてない』
ニコッとしたティラに、「本当は…」と下を向いた
「言おうと、思ったんだ」
『？』
「似合ってるって、可愛いって、綺麗だって…でも、ティラのこと見てたら、そんなの頭から出てって…………だから!! その…………似合って、マシタ…」
最後はカタコトになったのは許してほしい
(あ〜〜〜〜クソッ!! カッコ悪すぎだろ…)
シルクハットのつばをギュッと握って目元を見られないように隠すと『サボ』と恥ずかしそうな声をかけてきた
『その…ありがとう』
「おっ…おう」
ほんのり頬を染めたティラは照れたように笑って、おれはさっきみたいにドキドキとした
「よく似合ってたから、その…また着て欲しいデス」
『汚さない日に着るね。汚れたらもったいないや』
「ウン」
夜風か熱くなった体を冷やしてくれた
数日後
「今日はキノコ狩りかァ」
「で、ティラは？」
「先に行った」
「おいおい…大丈夫かよ」
「ルフィが一緒だ」
「尚更心配じゃねェか!!」
そう言って我先にと走って行くエースをポカンと見つめたルーン
「エースはティラのこと大事にしてるからな」
「…恋心ではなく？」
「単なる兄妹弟愛」
「なるほど…。お前は恋心か？」
「は？」
ザクロの瞳で「違うのか？」とコテンと首を傾げるルーンに「いや、待てよ…」とおれは慌てた
「なんで、おれがティラを…………」
「見ていればわかるぞ？お前、ティラのこと見てるしな
エースが向ける視線と、お前が向ける視線はまるで違う
あれは……………」
“恋する人間の瞳だ”
キッパリと言われて、おれはぐるぐると頭の中で整理した
おれはつまり、その…
「うそ…だろ」
自覚した頃にわかってしまう
おれはティラが好きだ
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さっちゃん(プロフ) - サボ推しで小説拝見しました。休む時間必要だと思いますのでゆっくりでいいですよ。 (2022年12月22日 9時) (
レス) id: 6ccc21148d (このIDを非表示/違反報告)
Rain - この作品好きです！最近またONE PIECEにまたハマりましてサボが大好きなんです！！無理のない程度で更新頑張ってください！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月28日 18時
