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「ちょっと待って、ティラちゃん!! まだ十分な情報が」
『それを待ってたら、この国は助かるの？』
「！」
『これから先、この国が幸せであるためには倒さないといけない人たちがいる。だからこそ、今戦わないといけない』
私はその戦いから目を背けた
背けた結果があれだった
だからもう、目を逸らすことはない
「ティラちゃん…」
「ティラ…お願い、ハリーを助けて！」
『わかってます。必ず助けます』
「…………」
『…？』
唇を横に引き締めた彼女に首を傾げると「今更だけど…」とおずおずと口を開いた
「どうしてあなたは、初対面の私の話を聞いてくれるの？」
『…………言いましたよね、私。自分に似てるって…大好きな人に、大好きって言えなかったんです…
その人を失ってから初めて気がついたんです…だから、ソフィアさんもハリーさんも、そんなことにならないでほしいんです』
「ティラ…」
『それに、ハリーさんが似てるんです』
「え？」
『世話の焼けるかっこいいお兄ちゃんに』
太陽みたいにあったかくて、大好きな私のお兄ちゃん
『さて、ここにいても仕方ないですし、乗り込みますか！』
「ちょっと！」
「ティラ…」
ぱん、と手を叩くと「なあ」と後ろから声をかけられた
逆光でよく見えないけど、男の人だと言うのはわかった
「お前みたいな一般人が出る幕じゃない。今すぐ手を引けよ」
『いやです。もう知っちゃいましたから』
「おい」
『もう後悔しないって決めたんです』
友達を失うあの悲しみも、大切な人を失う悲しみも、もう味わいたくないから
『それに、あなた達だって関係ないですよね？』
「は？」
『だって、この国に武器密輸についてだけですよね？この国の現状を知り、赴きその証拠を押さえる…ただそれだけのため…』
「ティラちゃん…」
『どちらも関係ない者同士じゃないですか』
にっこりと笑い、男に答える
自分が無関係な人間であることも重々承知の上で言っている
『私、引くつもりはないです』
逃げるために、海に出たわけじゃないから
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さっちゃん(プロフ) - サボ推しで小説拝見しました。休む時間必要だと思いますのでゆっくりでいいですよ。 (2022年12月22日 9時) (
レス) id: 6ccc21148d (このIDを非表示/違反報告)
Rain - この作品好きです！最近またONE PIECEにまたハマりましてサボが大好きなんです！！無理のない程度で更新頑張ってください！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月28日 18時
