31-2 ページ39
『気分じゃないです。気分が悪いです、少し休みたいです』
キッパリと言ってやると、勝手な人は「では、またあとでくるよ」と言ってドアを閉めて出て行く
なんなんだ、あの人。っていうか、婚約式ってなに
「ソフィア姫、気分が悪いのか？なら今、侍女を」
『大丈夫です』
「………ねぇ、ソフィア姫」
『？』
「キミは、ソフィア姫じゃ…ソフィーじゃないよね？」
『！』
「キミは、一体何者なんだい？」
じっと見つめるその視線に、私は『やっぱり、バレちゃいますよね…』と立ち上がってしっかりと頭を下げる
『初めまして王子様。ティラと申します。訳あってソフィア姫様からの頼みで今日だけ入れ替わっています』
「ソフィーの頼み？」
『お城の生活が退屈だそうで…』
「ソフィー…」
『あの…お名前を聞いても…』
「あぁ、すみません…僕はハリーと言います。ソフィー…ソフィア姫とは幼馴染で」
『そうだったんですか』
にっこりと優しく笑うハリーさんにつられてにっこりと笑うと、コンコン！と窓がノックされた
振り返るとコアラちゃんがソフィアさんを抱っこしていた
「ソフィー!?」
「ハリー!!」
「ティラちゃん、よかった〜！」
『なにが？』
ーーーーー
ーーー
ー
『えぇっ!!? シグルドさんとソフィアさんが婚約!!?』
「私は断固反対したんです…」
『でしょうね…』
身勝手だと思う…あの人、気分が悪いって言ってなんとか追い出した感じだったけど、多分何も言わなかったら居座ってたと思う
「ごめんなさい、なんの説明もなく…」
『いえ！私も軽く考えて引き受けたので…』
「ソフィー、勝手に抜け出したりしたらダメだよ」
「はーい」
怒られてぷっくりと頬を膨らませるソフィアさんに「もう僕が守ってあげれないんだから」とハリーさんが悲しげに言うと、ソフィアさんはフイッと顔を背けた
(あれ、この2人…)
なんとなく、意味がわかってきた
「あのぉ、こんな空気の中言うのも気が引けるんですけど…」
「「？」」
「この国って…武器の密輸をしてますよね？」
「えっ…」
「それは、どういう…」
「私は革命軍のコアラです。私たちの調べで、この国は…武器の密輸をしていることが判明したんです」
「そんな…！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 155人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さっちゃん(プロフ) - サボ推しで小説拝見しました。休む時間必要だと思いますのでゆっくりでいいですよ。 (2022年12月22日 9時) (
レス) id: 6ccc21148d (このIDを非表示/違反報告)
Rain - この作品好きです！最近またONE PIECEにまたハマりましてサボが大好きなんです！！無理のない程度で更新頑張ってください！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月28日 18時
