31話 婚約者なんて聞いてない ページ38
ティラside
『な…………なんだァ!!? この豪華な部屋は!!?』
どーん！と目の前に広がる大きすぎる部屋と…いや、いろいろと規格外すぎる家具が置かれている
机にベッドにタンスにドレッサーに…え、何この部屋…
『すごい…世界って、すごい…』
ほへーーと部屋の中を見回しているとベッドの脇のテーブルに写真立てが飾られていた
そこには、ソフィアさんと微笑ましく映る男の人がいた
『お兄さん、かな？』
部屋の中を見回してみると、そこかしこにソフィアさんと写真の男の人が映った写真が飾られている
どうやら、お兄さんだろう。とても仲がいいみたいだ
『ベッドふっかふかじゃん…すごーい…』
座ったら沈んだ
ベッドを楽しんでいるとノックなしにドアが開けられた
誰だと顔を向けると、そこには金色の髪の毛がふわふわと揺れていて…なんだろう
(エースに、似てる…)
体格も目つきも、どことなくエースに似ていて…なんだろう、すごく、安心してしまう
初対面の人にそんなこと思うような性格じゃないのに…
「やぁ、ソフィア姫…ご気分はどうかな？」
『えーと…悪くは、ないです』
「それはよかった…」
『…えっと、どうか…したんですか？』
「えっ？あ、いや…その…キミの様子が気になって」
視線をユラユラと揺らして赤らめた頬をぽりぽりと指でかいている彼を見て、フッと自然に笑みが溢れた
『気分は悪くないですよ。お気遣い、ありがとうございます』
「そんな！キミがいつもそうやってニコニコしているのが、僕はとても嬉しいから…明日の婚約式…」
『……………？』
「…お幸せに」
『えっ？』
すごく、辛そうな笑顔を向けられて…
私に向けているわけじゃないのに胸が痛くなった
「ソフィア！いるか！」
「！」
「ん？なんだ、出来損ないの王子じゃないか」
「っ…」
『えっと…』
「もう俺のことを忘れたのかい？明日、婚約式をする相手のシグルドだよ!! あぁ、相変わらず綺麗だね、ソフィア」
『はぁ…』
なんだこの人
「ソフィア、今日は庭をお散歩しないか？草花がとても綺麗で…」
『結構です』
「えっ!?」
「姫？」
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さっちゃん(プロフ) - サボ推しで小説拝見しました。休む時間必要だと思いますのでゆっくりでいいですよ。 (2022年12月22日 9時) (
レス) id: 6ccc21148d (このIDを非表示/違反報告)
Rain - この作品好きです！最近またONE PIECEにまたハマりましてサボが大好きなんです！！無理のない程度で更新頑張ってください！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月28日 18時
