29話 カリット島 ページ29
事情を聞くため、2人の家があるという森の中へ案内してもらう
「ここだよ」
ギィッと立て付けの悪いドアを開けて中に入れてくれた
『ありがとう。私はティラ、あなた達は？』
「おれ、ユーリー。こっちは妹のシャリー」
「シャリー、です…」
『うん、よろしくね』
2人の目線に合うようにしゃがみ、手を差し出せば、2人はおずおずと手を握ってくれた
『ねェ、2人とも。この島はどういう島なの？』
「ここは、カリット島だよ」
『カリット島………。住民のみんなは怯えてる感じだったけど』
「うん…。山の上に小さな古城が見えるでしょ」
『うん』
窓から見えた小さな古城を指さしたユーリーは、「あそこ、国王様がいるんだけど…」と、言いにくそうに口を開いていた
「国王様が、捕まってるの…!!」
「シャリー！」
『…国王様が？』
「国王様が、海軍に捕まってるの!! 国王様は何も悪くないの!! 何もしてないの!!!」
「シャリー、それ以上は…!!!」
その時、バンッとドアが思い切り開いた
「…………!!!」
「お兄ちゃん!!」
ユーリーがシャリーの前に飛び出し、ガクガクと震えている
目の前に現れたのは、服装からして海軍
「お前たち、国王がどうなっているか…知らぬだろう」
「ひっ」
「ティラ、助けてくれ!!!」
威圧するような声と言葉で子供を怖がらせる海軍
「うん？お前は誰だ？」
『あの、この子達は何もしてないですよね？』
私の影に隠すように2人を後ろにすると、海軍は「国王は罰を受けているのだ」と聞いていないことを話してきた
「う、嘘だ!! 王様はいつもおれたちに優しいんだ!!!」
「上辺にしまっているだろう!!」
「違うもん!!!」
食い違う意見に『とにかく』と海軍を睨みつける
『この家から出て行ってください』
鋭く突き刺すように言えば、海軍は「反抗する気か」と銃に手をかけてきた
『………全く』
仕方ない、か
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さっちゃん(プロフ) - サボ推しで小説拝見しました。休む時間必要だと思いますのでゆっくりでいいですよ。 (2022年12月22日 9時) (
レス) id: 6ccc21148d (このIDを非表示/違反報告)
Rain - この作品好きです！最近またONE PIECEにまたハマりましてサボが大好きなんです！！無理のない程度で更新頑張ってください！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月28日 18時
