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「あんたがうちに来てくれたおかげで、あのバカどもがここまででかくなったんだよ
感謝すんのはこっちだよ」
餞別だ。と、渡されたのは金色の鎖
「それに、大事な指輪通しときな」
『！』
「アンタはまたこれから、たくさん泣くし傷つくだろう
けど、“ソレ”はあんたの力になってくれるよ」
右手の指にはめられた指輪を指さしたダダンさんは、「ソレはアンタの宝物なんだろ？」と聞いてきた
私は力強く頷き、指輪を握りしめた
「大事なもんは、ちゃんとしまっておく…だろ？」
『…はい！』
鎖のチェーンを取り、指輪をゆっくりと通して首に下げる
「ティラ」
『？』
「…頑張んな」
背中を押してくれるその背中は、胸に染み込んだ
「ティラちゃん!!」
『マキノさん！』
ぷかぷかと浮かぶ小舟に荷物を詰め込んでいると、マキノさんを含めるフーシャ村の人たちが見送りに来てくれた
「いよいよね」
「全く、ガープが聞いたらなんと言うか…」
「あれだけ海賊嫌いだったのに、なんで海賊になるんだか」
山賊のみんなは私の事情を知っているから、呆れたような笑った顔で言ってきた
『約束なの』
「「？」」
『いつか絶対、「海賊になろう」って決めたから』
カッちゃんとデクと決めた、大事なこと
絶対に叶えなきゃいけない
「さっ、そろそろ行かないとね」
『はい』
「ティラ、気をつけろよな!!」
小舟に乗り込み、見送りに来てくれたみんなに振り返る
この人たちには、本当にお世話になった
ずっと私を見守ってくれてた
『みんな、今日まで本当にありがとうございました!!
行ってきます!!!』
がばっと腰を曲げれば、「行ってこい」、「気をつけろ」、「病気や怪我にはなるな」と温かい言葉をかけてくれる
「ティラちゃん」
『はい？』
「コレ」
『！』
「新しい髪飾り。子供の時から使ってるのも大切だと思うけど、これは私からのお守りね」
青い髪飾りを渡してくれたマキノさんに、『ありがとうございます』とお礼を述べる
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さっちゃん(プロフ) - サボ推しで小説拝見しました。休む時間必要だと思いますのでゆっくりでいいですよ。 (2022年12月22日 9時) (
レス) id: 6ccc21148d (このIDを非表示/違反報告)
Rain - この作品好きです！最近またONE PIECEにまたハマりましてサボが大好きなんです！！無理のない程度で更新頑張ってください！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月28日 18時
