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蹴っ飛ばした奴を見下ろしていると「バギー一味参謀長“曲芸のカバジ”!! 一味の怒り、この私が請け負う!!!」と刀を向けてきたのに対し、私とカバジと名乗った男の間にゾロが入った
「剣の相手ならおれがする！」
「光栄だねェ、ロロノア・ゾロ…1人の剣士として貴様を斬れるとは」
「おい、青子。お前休んでろよ、傷が開くぞ」
『ご心配どうも。これよりもっと酷い怪我を負ったことがあるんでね。しょうもないミスしたら私がぶんどっちゃうよ？』
「はっ、言ってろ」
『んじゃ、私はあの赤っ鼻の相手してやろうかな』
「おい、青子！あいつはおれがブッ飛ばすんだぞ！」
『早い者勝ちでしょうが』
「ちぇー」
唇を尖らせてつらまなさそうにするルフィを置いて、私は赤っ鼻のバギーの前に立った
「なんだァ？」
『あんたの相手は私だよ』
「ふん。このおれ様に刺された傷はどうなんだ？」
『あぁ、ご心配なく。あんなの、傷にすらならないよ』
じんわりと熱を持ち始める自分の傷を感じながらも去勢を張る。何度だって立ち上がった友達のように、私は倒れるわけにはいかないのだ
『あんたがルフィを檻に閉じ込めたこと、私忘れてないからね』
「ふん！」
『！』
バギーの手がいきなりこちらに飛んできた上に私の足を掴んできた
『は…？』
「カバジッ!! おれが抑える、この女を仕留めろ!!!」
「御意」
『なっ…!?』
「青子!!」
掴まれた手をなんとか蹴っ飛ばそうとすると上から刀を振り下ろしてくる男がいる
ゾロがこちらに走ってきているのと同時に、私の足を掴む手を踏み潰す影が現れた
「ぎいやああああ」
「ルフィ！」
『！』
「ゾロの
「てめェ…」
『ゾロ〜！ごめんね〜！』
「ったく…」
呆れたため息を吐きながらカバジを鬼斬りという技でぶちのめしたゾロは頭に巻いていたバンダナをゆっくりと取った
「我々バギー一味が、
「コソ泥じゃねェ、海賊だ!! ルフィ、おれは休むぞ」
「おう、休んでろ。あとはおれと青子がやる」
『ちょっと』
「早い者勝ちなんだろ？(ﾆｯ」
『コンニャロ…』
言い返してきたルフィにヒクヒクと口角が上がりながらも、私は拒否せずに受け入れた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年3月12日 19時
