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「急げ、村へ!!!」
「くそっ!!」
海賊たちが坂を駆け上がってくるのに対して、剣を地面に突き刺し『身の程知らずどもが』とゴキゴキと骨を鳴らす
「やめてくれ、頼むからっ!!! みんなを殺さないでくれェえ!!!」
その時、丘の先へと走っていた海賊たちが吹っ飛んだ
「やっと来た」
『…………遅いよ』
「なんですか、ジャンゴ船長…!! この村にあんなのがいるなんて…!! 聞いてません!!!」
とある3人組に海賊たちは驚き、たじろいだ
「なんだ今の。手ごたえのねェのは」
「知るか！これじゃ気が晴れねェ!!」
「ナミ、てめェ!!! よくもおれを足蹴にしやがったな!!!」
「ウソップこの野郎!!! 北ってどっちかちゃんと言っとけぇ!!!」
「お前ら……俺のおかげでここに来れただろうが!!」
肩で息をしているアッシュを見て、苦労して連れてきたんだな…と悟る
「お………お前ら、こんなに強かったのか…!!」
「うん」
「あんたたち、おっそいのよ。来んのが!!」
「てめェがおれを落とし入れたんだろうがよ!!」
「あれは事故よ、仕方ないでしょ。2人とも落ちるより、1人でも助かった方がいいじゃない」
「じゃあお前が落ちろ!!」
「だいたいだなー!! 北とか北じゃないとか、そうゆうのでわかるわけないだろ!!」
「なにィ!? お前、自信持って真っ先に走り出したろ」
「あれはなんとなくだよ、なんとなくっ!!」
「お前ら、本当に俺に感謝しろよ」
ギャンギャン言い合うみんなを見て、『仲良しだなぁ』とほのぼのとした顔で言うと、全員が「どこがじゃ!!!」と叫んだ
「おい、野郎ども。まさか、あんなガキ2人相手にくたばっちゃいねェだろうな」
「「…お…おう…!!」」
「お！なんだ、生きてるよ。根性あるなー」
「そこかよ…」
突っ込むことすらも放棄したアッシュが肩を落としている
「いいか、おれたちはこんな所でグズグズやってるヒマはねェ。相手が強けりゃこっちも
『……？』
「なにやってんだ、あいつら」
「…さァな」
「催眠術よ、きっと…!!
「………」
『へー…？』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年3月12日 19時
