45話 夜明けの戦い ページ30
NOside
ー夜明けー
「来ねェなァ…朝なのに」
「寝坊でもしてんじゃねェのか？」
「青子のやつ、来ねぇな」
「あのさ、気のせいかしら…北の方でオーッて声が聞こえるの…」
「北!?」
「うん、やっぱり聞こえるわ！」
「おい、どうした!?」
「き…北にも上陸地点がある…!! まさか…」
「海岸間違えたのか!? もしかして!!」
「だってよ、あいつらこの海岸で密会してたからてっきり!!」
「急ごう!! 村に入っちまうぞ!! どこだ、それ!!」
「ここからまっすぐ北へ向かって走れば3分で着く。地形はこことほぼ変わらねェから、坂道で食い止められりゃ良いんだが!!」
青子side
『お〜お〜…ずいぶんと数が多いようで…これは、大暴れできるねぇ〜』
海岸の向こうにでかい船をつけて走ってくるいかつい奴らを見つけて笑いながら『さぁさぁ』と足元にあるデカ目の弾を転がす
「ん？」
「なんだ？」
「……弾？」
『ニトロ爆弾』
ﾄﾞｫﾝ!!!
「「ぎゃああああああ!!!」」
「坂の上、誰かいるぞ!!!」
「てめェは……」
『ハァ〜イ、昨日ぶりだね、催眠術師』
やっぱりこっちの海岸から来たか…
(あっちで密会してたからって、そっちから行くとは言われてなかったからなぁ…まあ、張っててよかった…)
「てめェは…あの時の…計画を盗み聞きしてた小僧の横にいた女だな…なんのつもりだ？」
『なんのつもり？この村を救いたいと思う勇敢なる少年に手を貸すためさ』
お前らみたいな雑魚にやられるような、タマじゃないんでね
「ジャンゴ船長、大変です!! あの妙な船で宝が見つかりました!! すげェ額です、500万ベリーはありそうです!!」
「なにィ!!?」
(なんで宝置いといたんだよ、ナミ…)
大事なもんは肌身離さず持っとけっての…パクられたら終わりだろうが
『そのお宝が欲しいならどうぞ。そのお宝を持ってさっさと立ち去りな』
「………この宝は当然いただくが、それでおれたちが引き返す理由はない!!」
(だろうね…)
「わかったら、ワン・ツー・ジャンゴで“道を開けろ”」
『…………………開けて欲しいなら、全力で戦って開け渡させてみろよ』
ダンッと思い切り地面を踏み締めてそのまま飛び込んでいく
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年3月12日 19時
