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「キミには同情するよ…恨んでいることだろう。キミ、家族を捨てて村を飛び出した“
「クラハドール!!!」
「てめェ、それ以上親父をバカにするな!!」
「……なにを無理に熱くなっているんだ。キミも賢くないな。こういう時こそ、得意の
本当は親父は旅の商人だとか、実は血が繋がってないとか…」
その時、バキッという殴り飛ばす音が響いた
「キャプテン!!」
「う……く!! ほ……!! ほらみろ、すぐに暴力だ。親父が親父なら、息子も息子というわけだ…!!」
「黙れ!!!」
『…………』
「おれは親父が海賊であることを誇りに思っておもる!!! 勇敢な海の戦士であることを誇りに思ってる!!!!」
「……………」
「お前の言う通り、おれはホラ吹きだがな!!
おれが海賊の血を引いているその誇りだけは!! 偽るわけにはいかねェんだ!!! おれは海賊の息子だ!!!」
どうして…生まれた子全てがこうやって口にできないんだろう
誰から生まれようが、子どもに罪はない
それを背負っていこうがいくまいが、その子次第なのに
「……そうか!! あいつ…!! 思い出した……!!」
『…？』
ルフィが何かを思い出したらしいが、それを聞く雰囲気ではなかった
「海賊が…“勇敢な海の戦士”か…!! ずいぶんと捻じ曲がった言い回しがあるもんだね…。だが、否めない。
「………!!」
「好き放題にホラを吹いてまわり、頭にくればすぐに暴力…!! 挙句の果てには財宝目当てにお嬢様に近づく…!!」
「なんだと、おれは…!!」
「なにか企みがあるという理由など、キミの父親が海賊であることで充分だ!!!」
ｻﾞｯ
「あ…青子」
『それ以上汚い口でこの子の親のことを、この子を侮辱するというのなら…この切っ先があんたの口を切り裂く』
クラハドールの口元を手で押さえてナイフを頬にグッと押し当てる
『お嬢様、お嬢様、お嬢様！お嬢様のために？縛り付けて過保護で過剰になってるだけのただのお堅い地頭なだけじゃねぇか』
「おぉ」
「言うわね、青子」
『私はそういう奴が大嫌いだ』
この世の全てにおいて、自由ではないことが腹立たしい
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年3月12日 19時
