41話 シロップ村 ページ18
アッシュがナミに聞くと「“準備”するの！」と言う
「先をしっかり考えてね。ここから少し南へ行けば村があるわ、ひとまずそこへ！」
「しっかりした船が手に入ればベストなんだけど」
『とりあえず、島に行くかぁ』
オールを漕いでやってきたのは、ナミの言う通りの島だった
「あったなー。本当に大陸が！」
「何言ってんの。当然でしょ、地図の通り進んだんだから」
「へーーっ。この奥に村があんのか？」
「うん。小さな村みたいだけど」
『とりあえず、お腹すいたなぁ…』
ぐっぐっと身体を伸ばしていると、視界の端で何かが揺れ動いた
「青子、どうかした？」
『…んー、気のせいかな』
(な、なんだ…大したことなさそう)
『やっぱりいたーーっ!!』
「「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!」」
「あ、青子」
「何やってんだよ」
小さな丘の上に隠れている4人組を見つけて『ねぇねぇ』と声をかけると、小さな男の子3人は「うわああああ、見つかったァ〜っ！」と逃げていく
『…？』
「そりゃいきなりここにいた奴が目の前に現れたらビビるだろ」
「青子って、ホント…何者なのよ」
目の前には鼻が長い男の子がいる。あれ、どっかで見たような顔だな…
「おれはこの村に君臨する
この村を攻めようと考えているならやめておけ!! このおれの8000万の部下どもが黙っちゃいないからだ!!」
「うそでしょ」
「ゲッ!! ばれた!!」
「ほら、ばれたって言った」
「ばれたって言っちまったァ〜っ!! おのれ、策士め!!!」
「はっはっはっはっはっはっは、お前面白ェなーっ!!」
「おい、てめェ。おれ。コケにするな!!
おれは誇り高き男なんだ!!! その誇りの高さゆえ、人がおれを“ホコリのウソップ”と呼ぶほどにな!!」
「青子、8000万ってどれぐらいの数なんだ？」
『そうだなぁ…異能解放軍との戦いが数十万だったから…それよりも多いってことでしょ…？うーん』
どれぐらいと聞かれても…
『そうだな…私が8000万いるぐらい？』
「そんな8000万いらねぇし、世界滅亡一直線だろ。やめろよ」
『なんでそんなキレる』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年3月12日 19時
