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突然背後からエンジンの音がして、アフロディーテ号を見ていた子供達は驚いて振り返った
すると、コナンと安室が水上バイクに2人でまたがっていた
元太「お、おいコナン!」
光彦「あ、安室さん?どこ行くんですか、2人して!?」
歩美「コナン君!?安室さん!?」
3人が駆け寄ると、コナンはアフロディーテ号を見据えながら「…何だろな」と呟いた
コナン「なんかスッキリしねーんだよ。このまま進んじまうと取り返しがつかなくなるような、そんな感じが…」
安室「僕も同じだよ」
光彦「もしかして、事件のことですか?」
コナン「ああ、多分…だろうな」
コナンはフッと微笑むと、安室と乗っている水上バイクを発進させた
水しぶきをあげながら、アフロディーテ号に向かってまっすぐ進んでいく
歩美「コナン君…安室さん…」
歩美が心配そうに見送る後ろで、灰原も小さくなっていく水上バイクを見つめていた
灰原(事件……本当にそれだけ?工藤君…)
水上バイクを走らせながら、コナンは事件のことを考えていた
八代延太郎の背中に刺さった果物ナイフ
マリナーで日下に襲われた園子の証言
604号室から出てきた不審者を目撃した小五郎の証言
腹を刺されてバスローブ姿で倒れていた貴江
そして、日下が仕掛けたアリバイトリック
コナン(オレの推理が確かなら、真犯人は…!)
コナンはスロットルを開け、スピードを上げてアフロディーテ号に向かった
日が沈んで漆黒に染まり始めた海に、ライトアップされたアフロディーテ号の巨大な全体を囲むように、いく艘もの救命ボートが浮かんでいた
操舵室に1人残っていた海藤は、操舵室から右側に張り出したテラスに出て海上を呆然と見下ろしていた
すると、伊沢が「キャプテン!」と操舵室に入ってきた
伊沢「乗客の避難、完了しました!」
海藤「うむ。私はライフラフトでいく
君はクルー達を連れて先に退船したまえ」
伊沢「わかりました」
頷いた伊沢が踵を返して操舵室を出ていくと、海藤も操舵室に入って出口に向かった
すると突然、海図台のライトがついた
「あら?船と運命を共にするんじゃないの、船長さん?」
海藤が振り返ると、ライトの向こうに見覚えのある人影があった
海藤「君、ここでなにをしてるんだね!?早く退船を」
「これに、見覚えないかしら」
人影は懐から何かを取り出し、海図台に置いた
「私の父の大好きなものだったんだけど」
それは、折り紙で作った船だった
それを見た海藤がハッと気づき、顔を上げた
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←162話 スッキリしねーんだよ
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rosei(プロフ) - 返信ありがとうございます!分かりました!スランプ抜けられるように祈ってます(笑) (2020年12月28日 0時) (レス) id: a1a7ad0bfa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - roseiさん» 出します…!ですが今はスランプで…!必ず書きます…もうしばらくお待ちください!プロットを練りつつ、です!お待たせしてすみません…! (2020年12月26日 21時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
rosei(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです!続きってまた出しますか? (2020年12月26日 20時) (レス) id: a1a7ad0bfa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 四葉さん» スランプ期に突入してしまって………!必ず完結はします…首を長くしてお待ちしてください…! (2020年5月24日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - レエンさん» ごめんなさい、スランプなんです…!でも必ず完結します! (2020年5月24日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年12月18日 23時