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「あなた、少し蒸し暑いわね」

「こんなときなんだ、少しぐらい我慢しなさい」

「そんなこと言ったって、暑いんだから仕方ないでしょ!」

老夫婦の会話を聞いていた2人は、ハッと顔を上げた

蘭「…思い出した!」

園子「え?何を?」

ミリナ「蘭ちゃん?」

園子とミリナが振り向く

蘭「そうよ!かくれんぼの場所に落としたのよ!」

『え、あそこ?』

ミリナ「金メダルのこと?」

すると、乗員を乗せ終えた乗組員がボートの中を覗き込んだ

蘭「うん!取りに『待った』えっ」

『その場所なら私が知ってるし、足には自信があるから、私が行って来る』

蘭「で、でも!『いいから先に逃げてなさい…すぐに行くから』音風姉」

「では、降ろします。しっかりつかまって」

『あ、私降ります!』

音風が手を挙げ、園子とミリナは「ちょっと音風姉/っち!」と止めた

『取ってくるから先に行ってて』

園子「でも…!」

ミリナ「ダメよ、危険だよ!」

2人が身を乗り出すと、音風はにっこりと笑った

『確かに貝殻で作ったメダルだけど、蘭にとっては大切な宝物なの。じゃあ、また後でね!』

蘭「あ、音風姉!!」

蘭が引き止める間も無く、音風は駆け足で船内へ戻って行った

ボートデッキに群がる乗客をかき分けて船内に戻った音風は、階段で7階のリドデッキに上がった
昼間は大勢の人がオープンカフェでお茶したり海眺めていたのに、今は人気もなく静まり返っている

音風はオープンカフェの前にある床の収納扉を開けた
そしてハシゴを下りると、2メートル四方ほどの薄暗いスペースを見回した

すると、積み上げられた段ボール箱の奥に、リボンがかけられた小さな袋が落ちていた
袋を取り上げてリボンをほどくと、貝殻で作られた金メダルのブレスレットが出てきた

『あった!これね!』

その時、キャビンのドアを突き破って海水が一気に流れ込み、船が大きく傾いた

『えっ……!』

よろめいた音風は頭をぶつけて床に倒れ込み、頭上の扉がバタンッと勢いよく閉じられた

アフロディーテ号から噴き出した黒煙は夕闇の空にもうもうと立ち昇り、通りかかったクルーザーに救助された子供達は、デッキから新敗訴に見つめていた

元太「ラッキーだったよな…近くにこの船がいてよ」

光彦「船に残った人達は大丈夫でしょうか…」

歩美「心配だね…」

デッキの中央ぇ子供達を見ていた灰原は、そばで目を閉じて考え事をしているコナンと安室に「大丈夫よ」と声をかけた

162話 スッキリしねーんだよ→←161話 かくれんぼの場所に



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rosei(プロフ) - 返信ありがとうございます!分かりました!スランプ抜けられるように祈ってます(笑) (2020年12月28日 0時) (レス) id: a1a7ad0bfa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - roseiさん» 出します…!ですが今はスランプで…!必ず書きます…もうしばらくお待ちください!プロットを練りつつ、です!お待たせしてすみません…! (2020年12月26日 21時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
rosei(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです!続きってまた出しますか? (2020年12月26日 20時) (レス) id: a1a7ad0bfa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 四葉さん» スランプ期に突入してしまって………!必ず完結はします…首を長くしてお待ちしてください…! (2020年5月24日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - レエンさん» ごめんなさい、スランプなんです…!でも必ず完結します! (2020年5月24日 10時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年12月18日 23時

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