探偵の姉はゼロです8 (ページ8)

今日:30 hit、昨日:8 hit、合計:63,600 hit

95話けじめページ8

コナン「あれ、ウソなの？」

安室「ウソじゃない…‼今でも愛してるさ…‼」

コナン「なら、言ってあげたら？自分が助けられなかったからっていう理由で諦めるくらいならボクは姉ちゃんに近づかないでほしい
それならボクは涼太兄ちゃんに姉ちゃんを幸せにしてほしい
中途半端な気持ちで姉ちゃんに近づかないで、安室さんは自分の気持ちをわかってるんでしょ？

“姉ちゃんが好き”

そう言えば、姉ちゃんはすぐに答えてくれる」

安室「…」

コナン「安室さん以外の人は嫌だって言ってるんだ、安室さん、お願い、このままじゃ涼太兄ちゃんに姉ちゃんを奪られちゃうよ？それでもいいの？」

安室「……」

コナン「安室さん‼」

しびれを切らしたコナンは、安室に怒鳴った
安室は何かを決意したのか立ち上がり、病室に行く、と声をかけた

コナン「…ったく、この2人は…」

ーーーーー
ーーー
ー

『……』

リー「アイス買ってきたよ～、って、疲れた？」

『うん』

リー「またまたぁ、安室さんに振られたから？『うん』……んん？」

『疲れちゃった…』

腫れた目でベットの上に力なく置いている自分の手を見つめる音風

安室「ここだな…」

ノックをしようとした時、病室から音風の声が聞こえた

『私、仕事辞めてアメリカに渡米しよっかな』

リー『え……』

安室「えっ…」

ピタリと止まった手が、力が抜けダラリと下に落ちる

『…安室さん、私を恋愛対象として見れないって言ってるんだもん…私がどんなに頑張って努力したって…叶わないもん…恋さえしてくれないもん…愛してくれないもん…』

リー『ま、待ちなって！なんでそれだけでアメリカに？まさか、涼くんについて行くつもりじゃ』

安室(ま、まさか…)

ドクドクと、心臓が波打つ
冷や汗もつたい、安室はその先の言葉を述べるなと心の中で思った

『長く涼ちゃんを待たせっちゃったんだもん…自分の気持ちにけじめがついた今…涼ちゃんについて行く…もしそれが、リー君や新一…コナン君が望んでいなくても…』

ピシッ

心にヒビが入るのがわかる

『小学校の時に告白してくれた涼ちゃんの気持ちに…ちゃんと答えてあげなきゃ』

ピシッ…

『安室さんには…もう、2度と会わない』

ピシッ、ピシッ

『安室さんとの関係全部…』

ピシッ

『絶つよ』

パリーン……

神様は

残酷である