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106話 スパイ ページ37

安室「父親なら、知らないはずないですよね?つまり、あなたは勇気君の父親じゃない…そして、勇気君の父親に僕の知り合いが、勇気君の父親と一度対面した事がある…」

父親「‼」

安室「あの時、大丈夫でしたか?」

父親「えっ…?」

安室が鋭い目から笑みを含んだ表情になった

安室「ホラ、あの京都での爆弾事件ですよ…確かホテルの名前は…」

父親「あ、ああ…“刻の紅”でしたよね?「あれ?」‼」

安室「そのホテルじゃないはずですよ?爆弾事件が起きたのは…」

父親「何…?」

安室が一歩前に出た後、目を鋭く睨みつかせた

安室「京都“サンプラ・ザ・オール”でしたけど…?」

父親「‼」

コナン「父親なら、勇気君と一緒に泊まったホテルが爆弾事件に巻き込まれた事ぐらい覚えてるはず…
それを知らずに、しかもホテルの名前さえも知らない…つまりお前は勇気君の父親じゃない…そうだろ?…どっかの国のスパイさん…」

勇気「‼」

『……』

父親「お前達…一体何者だ…‼」

コナン「…江戸川コナン…探偵さ…」

安室「ただの私立探偵ですよ…」

父親…いや、スパイの正体を暴いた2人は、ニヤリと笑った

スパイ「…くっ…、…ガキの分際で…何ができる‼」

『‼新一…』

コナン「‼」

スパイはコナンに飛びかかった
それを安室がすかさず右ストレートで挑むも交わされてしまう

コナンは、ベルトのバックルに手をかけるが、金ピカの紙…小五郎の拾い忘れた名刺に足を取られ、こけてしまった

コナン「くっ…」

「坊や、大丈夫かい?」

コナン「⁉」

スパイ「チッ‼」

人が集まってきたのでスパイは、そのまま入口の方に駆け出してしまった

安室「待て!」

コナン「くそッ!」

勇気「やめて‼」

安・コ「⁉」

勇気「やめてよ‼お父さんが殺されちゃう‼」

コナン「あ…ああ…」

安室「…勇気君…」

『……ったく…おじさまのヤツ…』

コナンは足を取られた金ピカの名刺を見ながら悔しそうに顔をしかめた

『とにかく、コナン君と安室さんはスパイの事をおじさま達に、勇気君も狙われる可能性が高いです…で、私は、甲板に出て私達を探しまくってる蘭と合流してきます』

コナン「あ…」

思い出したコナンは、ははは…と苦笑いしながら音風を見送り、勇気と安室と共に自衛官に事情を説明しに向かった




『ったく、蘭のやつどこに行ってんのよ…』

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月23日 22時

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