105話 想い ページ35
食堂に戻って来た音風は、コナンの隣で宝探しゲームをしているように見せかけ、コナンと話していた
コナン「不審船の発見…突然の戦闘状態…そして、笹浦さんの死…」
『全てあの国のスパイ…Xによるものなら…』
“イージス艦の機密情報を手に入れる事だと、我々は考えています…”
藤井が言っていた言葉を思い出す2人の肩に誰かが手を乗せた
藤井「坊や…工藤さん」
「『‼』」
それは藤井一佐だった
藤井「ちょっといいかしら?さっきはお手柄だったわね…」
コナン「…え?何が?」
藤井は先ほどコナンが、ICIでヒントを出した事を褒めるがコナンはそれを素知らぬ顔で返した
藤井「…あなた、一体何者?」
「『‼』」
『…この船に乗らないと手に入らないデータってどんなデータですか?』
コナン「例えば、突然、潜水艦が襲ってきた時のデータとか?」
藤井「‼」
藤井は目を見開き2人を見た
藤井「なぜその事を…」
コナン「やっぱりね…」
藤井「そのデータを得る為、Xは難破船を仕向けて来たって事?」
『そのデータは、どこで手に入るんですか?』
藤井「さっきまで一緒にいたICI…それと艦長室…」
「『‼(それだ‼)』」
2人はその時にデータが盗まれたと勘ついた
コナン「訓練の時、突然、非常事態が起きて、艦長はICIにやってきた…その時、艦長室は無人だったはず‼」
藤井「そうか‼あの時、艦長室に忍び込んで、データを盗み出した‼」
コナン「…って事は、Xはあの人⁉」
藤井「えっ⁉ちょっと待ちなさい‼」
『あっ‼コナン君‼』
走り出したコナンを追いかけようとするが、ガッチリとホールドされた音風は、後ろを振り向いた
『りょ、涼ちゃん』
涼太「お前が行く事ないだろ『行かなきゃ‼』でも…‼」
『あの子は私の大切な子なの…‼あの子を失いたくない‼「オレは‼」‼』
後ろから抱きしめている涼太から、顔をそらした音風を涼太は無理やり目を合わせた
涼太「お前を失いたくない…‼」
『…‼』
安室「‼」
食堂に戻って来た安室は、その光景に目を疑った
『……私はいなくならない』
涼太「ぁっ…」
『涼ちゃんやリー君のためにも…あの人のためにもいなくなったりしない』
涼太「なんだよそれ…‼結局はあの人のためじゃないか‼」
『…そうだね』
涼太「リーから聞いたんだぞ‼諦めたって、想うの諦めたって言ったって‼だからオレは今日もう一度お前に…」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月23日 22時