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倉田「確かに…あの不審船には…無線の充実を示すアンテナや、自爆用の爆発物がありました…」

目暮「よくご存知ですな?」

倉田「あの不審船を見つけたのは私なんです…それで、この捜査に加わりました…」

「その不審船がイージス艦のある舞鶴港近くで見つかった事から、我々はスパイがこの艦に乗り込んだ可能性を考えました…」

毛利「スパイ⁉」

『……』

コナン(姉ちゃん、殺気がスゲー漏れてる)

スパイと聞いた音風は、ムカムカとしてきたのか、殺意がこみ上げてきたらしい

藤井「ええ、我々はスパイを、“X”と呼び、捜査をしています」

佐藤「スパイの目的は、一体…」

藤井「イージス艦の機密情報を手に入れる事だと、我々は考えています」

コナン(X…)

毛利「情報を…ですか?」

パチクリと目を瞬かせた小五郎は、あまりピンッと来ていない

高木「その機密が漏れたらどうなるんですか?」

『恐らく…イージスシステム提供元であるアメリカ軍の信頼を大きく失う事、いや、それどころかイージス艦の航海データが流出するようや事があれば、日本の防衛ラインの戦略が明るみに出て、諸外国からの軍事的侵略に対し、無防備になると言う事…
つまりそれは、国防の危機的状況に陥ると言う事…』

「「‼」」

音風の説明に一同が驚いていると、藤井は「なぜそれを?」と聞いた

『状況を考えてみれば一目瞭然です』

コナンを下ろした音風は、肩をすくめながら頬を緩ませた

目暮「当然、殺された笹浦さんも、スパイの存在を知っていたんですな?」

「もちろん、職業柄、その事は…」

目暮「笹浦さんは、どのような仕事を?」

藤井「笹浦一尉は、海上自衛隊若狭地方隊の情報官です…」

目暮「情報官⁉」

『イージス艦の情報を守る仕事です』

艦長の代わりに答えた音風の後に、小五郎が「あっ‼」と気づいた

毛利「だからその情報を奪おうとしたXに殺害された⁉」

高木「じゃあ、笹浦さんの携帯のデータカードを抜き取ったのもXですね‼」

コナン(いや、それを奪ったのは彼女だ…)

『おじさま、私とコナン君カレーのおかわりしていたの忘れちゃってて…ですから、戻りますね』

小五郎の袖口に盗聴器を仕掛けた音風はコナンの手を引いて艦長室を後にした

毛利「あ、もう迷うなよ」

『はーい』

コナン「あざといな」

『新一には負けるよ』

104話 イージス艦のデータ→←103-3



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月23日 22時

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