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97-2 ページ12

クスリと笑った音風に光彦が「いやぁ…」と頭をかいた

園子「歩美ちゃんもそういうの、興味あるの?」

歩美「ううん…でも、海好きだし、せっかく当たったんだもん…」

『ん〜‼いい子ね‼』

歩美「えへへ…」

頭を撫でられた歩美は、はにかみながら笑った
すると、コナンの腕時計がピピピと、何かに反応した

コナン「ボク、ちょっとトイレ‼」

蘭「…コナン君?」

『早く戻ってね‼順番、もうすぐなんだから‼』

コナン「はーい‼」

列から離れたコナンは、男子トイレの入り口付近に立ち止まり、ボタンを押した

コナン「なんだ?博士…」

博士《いや〜、新しく作った衛星電話の調子が知りたくての〜…音風君用に作った腕時計はまだもう少しかかるがのぉ…》

腕時計に新しく搭載したという衛星電話の調子が知りたく、電話をしてきたという博士に、コナンは「海上どころか、まだ船にも乗ってねーよ…」と返した

博士《なんじゃ⁉随分時間がかかっとるようじゃな…》

コナン「ああ…今朝の不審船騒ぎで、セキュリティーチェックが厳しくなってるのかも…姉ちゃんも今回の事ばかりは、捜査から外れてるから詳しい事は知らないらしい…
せっかく作ってもらったこの衛星電話も、今回は使わねぇ方がいいかもしれねえな…
ところで、大阪での会合はうまくいったのか?姉ちゃんも心配してたぜ?」

博士《うむ…哀君に手伝ってもらったからの〜…すこぶる評判じゃった!》

コナンは博士の報告に「そうか…」と安心した

コナン「じゃあ、公開演習が終わったら合流できそうだな…、…あ…そろそろ列に《ところで‼》⁉」

博士がいきなり声を張り上げたのに驚いたコナンは、立ち止まる

博士《随分待たされて、子供達が退屈しとるじゃないか?》

コナン「いや、別に…」

むしろ楽しみすぎて盛り上がっている
音風もいれば、イギリス王室の次男のリー・シャオンに、バスケのプロ選手である松風涼太が一緒では、誰だってテンションは上がるだろう

博士《よしっ!クイズを出してやろう‼》

コナン「連絡してきたと本当の理由はそっちかよ…」

博士《イージス艦のイージスは、ギリシャ神話のゼウスが娘のアテナに与えた「邪悪を祓う盾・アイギス」から来ているのは知っておるじゃろ?
そのゼウスは、悪魔ヒドラとの戦いで、その鋭い歯に体中を噛まれたそうじゃ…
しかし、たった一箇所だけ噛まれなかった場所がある…さあ、それはどこでしょう?
1・首、2・胸、3・腹、4・腰…》

97-3→←97話 イージス艦



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月23日 22時

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