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平次「なぁ、姉ちゃん」
『?』
平次「間に合うやろか…」
『……』
目線を下におろし、不安がる平次をギュッと抱きしめてやる
平次「!」
涼太「え!」
コナン「(フッ」
安室「……は?」
4人が驚いている中、音風は目を閉じて平次を抱きしめている
平次「え、あ、ちょ」
『大丈夫よ』
平次「!」
『ここには…4人の探偵がいる…パパッと解決させる、だから』
平次を離した音風は
“心配しなくてもいい…すぐに解決させて行かせてあげるから”
平次「‼」
頬にぺたんと手を添えた音風は、目暮の元に向かった
『目暮警部!』
目暮「!」
平次「な、なぁ…工藤」
コナン「ん?」
平次「お前の姉ちゃん…相変わらずの人たらしやな」
コナン「否定はできねぇな…」
目暮と高木の話を聞いて意見を交換し合う音風をコナン達は呆然として見ていた
大積「あのよー…俺らばっか疑ってるけど…」
山下「外部犯って事はないんですか?」
永塚「店の外で停電するのを待ってて…暗視ゴーグルを付けて刺しに入ったとか…」
「それは有り得ないかと…あの男性が刺されて大声を出した直後…私はあの入り口の扉の前に陣取り何人たりとも展開に出さぬよう警戒しておりましたので…」
『それに、扉が開いたとなれば、カランコロンってベルの音がなるはずよ』
平次「ホー…せやから明かりがついた時、入り口の扉のそばにおったんか…」
「ええ…」
男性がイヤホンをしながらそう答えると、平次が「夜目が利くんやなァ…」と言った
「いえ…丁度この携帯で、電…」
『(電?)』
「音楽を聴いておりましたが故に…わずかながらの光源があり、それで…」
平次「電…音楽?」
『(電音楽なんて言葉はない…という事は、あの人は音楽を聴いていたんじゃなく…誰かと電話してるんだ…でも、一体、誰と?)』
高木「そうそう、あなた…まだ名前を聞いてませんでしたよね?」
音風の横に立っていた高木が、1歩前に出て男性の前に立つ
「私ですか?私は和田進一…医療関係者です…」
高木「そ、そうですか」
和田「なので返り血が誰にも付着していない謎には少々興味がありまして…」
コナン(わ…和田…進一だと⁉)
『和田、進一…⁉』
小声で誰も聞こえない声量で言ったにも関わらず、安室が眉をひそめ「知ってるんですか?」と聞いた
『あ、いえ…(調べてみる価値あり…かな)』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月23日 21時