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『えっ‼あ、いや…』
藍沢「工藤も恋が来たか」
『来てません‼』
顔を真っ赤にした音風は、藍沢をポカポカと殴った
白石「藍沢先生もとことん工藤さんには甘いよね」
緋山「ま、仕方ないでしょ」
藤川「藍沢の初恋ってあの子らしいぞ?」
「「え」」
コナン「姉ちゃん」
『ん?』
コナン「電話、鳴ってるよ?」
スマホを渡された音風は、画面を見た後すぐに通訳ボタンを押した
『はい「工藤‼」キーンとする』
安室『お前、仕事いつまで休むんだ‼』
『み、未定です』
安室『帰って来たら何してたか全て吐いてもらうぞ』
『わー、怖ーい』
電話越しでもわかる安室の怒りに、棒読みで答えた音風は顔色を真っ青にさせた
『安室さんは怖い』
コナン「いきなりだな」
電話を終えた音風はボフッとソファーに座る
その隣に藍沢も座った
『藍沢先生の初恋って誰ですか?』
藍沢「恋してるほど、暇じゃない」
『え〜』
ーーーーー
ーーー
ー
夕方
『涼しいね〜』
コナン「うん」
ベンチに腰掛けた2人はそよそよとそよぐ風に、満喫していると子供達が歌を歌っていた
「線路は続くーよー!どーこまでもー!」
「野を超え山超えー他に超えてー」
「はーるかな街までー僕達をー」
『元気だね』
コナン「うん」
子供達をほのぼのと見ていると、「音風〜‼」と聞き覚えのある声が聞こえた
『母さん?』
コナン「オレが呼んだ、再発したって言ったら今日の便で来るって」
『先に言いなさいよ』
有希子「音風‼よかった…‼手術は明日って聞いたから慌てて」
息を切らしている有希子に、音風は『ごめんね…』と謝った
有希子「…ねえ、久しぶりにバイオリン弾いてくれない?もし、手が動かせ無くなったら…聴けないから…」
『いいよ、母さん』
有希子はバイオリンを取り出すと、音風に渡した
受け取った音風はバイオリンを取り出し弾く準備をした
『どの曲?』
有希子「得意な曲ね」
コナン「アメージング・グレイス」
『オケ』
バイオリンに頬を添え、目を閉じた
『〜〜♪ 〜〜♪』
綺麗な音色が中庭内に流れる
子供達もバイオリンの音色に聞き入り、近くまで行くと目を閉じて聴き入っていた
藍沢「!」
白石「アメージング・グレイス」
緋山「工藤が弾いてんじゃん」
藤川「綺麗な音色だな」
冴島「そうね」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月23日 21時