探偵の姉はゼロです7 (ページ20)

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ゴオオン

『よっしゃ』

音風が思い切り蹴ったボールは鐘にあたり、大きな音を出した

“カツカツ”

『約1秒…か……って事は、分禄町か須単町のどちらか…でも、どっち？どっちにも人をさらって連れ込めそうな廃ビルや廃屋はある…』

ブーーーブーーー

『‼』

音風のスマホがバイブする
画面を見ると

『リー君、もしもし？』

リー『ヤッホー、で？現状は？』

『須単町か分禄町のどちらかで迷ってる…』

リー『OK、僕の人員をどちらかに行かせる…指示を出してね』

『リー君、うん！』

リー『僕まだポアロにいるから、何かあれば言って』

リーはそこまで言うと、電話を切り、カウンター席でノートパソコンを開いた

涼太「おい…まさか」

リー「そのぉ～まさかぁ‼」

涼太「イギリスが泣くぜ、おい」

リー「権力っていうのは、こういう時だからこそ発揮するものだよ」

？『はい、お嬢様』

リー「あ、爺や？僕だけどさ、兄貴に代わってくんない？」

爺や『わかりました…』

涼太「…動くぞ…イギリス1の王家…シャオン家の最大勢力…」

ーーーーー
ーーー
ー

コナン「英理おばさんからアプリのメッセージが来た！」

蘭「え？ウソ…」

毛利「何って書いてんだ⁉」

『「蟹は，生茹でだけどお陰で二匹のメカジキが，美味しそう…今夜は，明るいから外で食べましょうか？」』

蘭「って、何なのコレ？」

毛利「料理の話してる場合じゃねぇだろ⁉」

「『(なるほど…そういう事か‼)』」

・ポアロ・

？『電話代わったよ』

リー「兄貴‼」

？『その言い方やめなって何回言えばわかるの？』

リー「そんな事より、ちょっと力を貸して欲しいんだ」

？『はいはい、わかったから要件は？』

リー「僕が言った東京のある場所に人員を配置して欲しいんだ」

？『そういう事ね、ならその連絡を待ってるからいつでも出動させる準備をさせておく』

リー「ありがとう」

？『いえいえ』

ブツリと切れたスマホを直したリーは、すぐにノートパソコンであらゆる地形を調べ始めた

安室「な、なにを」

涼太「まあ、イギリスと日本のハーフが…人探しに協力を申し出たって…とこですかね」

安室「リーさん、君は…」

リー「僕はシャオン家の長女…イギリス王家の一族だよ」

安室「シャオンって、あの⁉」

リー「そ！イギリスの莫大なお金を貧国に分け与えている王族…シャオン家の子供さ」