探偵の姉はゼロです7 (ページ12)

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大積「間取りがわかってたって生きてる人間をそう簡単に刺せるかよ？」

涼太「刺せるに決まってんだろ？正面からじゃ手が邪魔で刺し辛いけど…無防備な背中なら…座ってる位置さえわかれば刺せるし…」

安室「ええ、だから先に来てソファー席に自分のバッグを置いたんですね？隣に彼女である唯さんが座るのを見越して…」

『(涼ちゃん、呆れた目つきで大積さん見てる…)』

涼太と安室の言葉に目暮がなるほどと、納得した

大積「で、でも返り血は？刺せたとひても返り血が付いちまうだろーが‼」

コナン「付かないように工夫したんでしょ？」

『トイレの中の…ある物を使って…』

目暮「ある物？」

『ええ、用をたす時に一番大切なもの…トイレットペーパーですよ』

目暮「ト…トイレットペーパー⁉それで返り血を防いだというのかね？」

コナン「うん、ミイラ男みたいに腕から先にグルグル巻いてさ！」

大積「バーカ、腕に巻いただけでどこに飛ぶかわからねぇ返り血を防げるかよ⁉「いや…それで十分や！」ぁ？」

『凶器の包丁の先にはめたトイレットペーパーの芯を背中に当てながら刺し…その芯を押さえたまま包丁を抜いたら…返り血はほとんどありませんし…凶器を長い刺身包丁にしたのもその為…
長くないと芯をはめた分を大して刺せませんし…まあ、芯の先から吹き出てしまいますが、その先を自分に向けなければOK…代わりに芯の先にいた平次君やコナン君、私のスマホが返り血を浴びてしまいましたけど…』

平次「あとはトイレに戻って明かりがつくんを待ち…手ェに巻いてたトイレットペーパーをトイレに流して犯行に使た芯をトイレットペーパーの真ん中に差し戻し…小窓に貼ったセロハンテープをはがしてプレゼントに貼り直し…シレっとトイレから出て来たっちゅうワケや！」

2人の推理を聞いていた安室が「いや…」と付け足し始めた

安室「テープを剥がしたのは明かりがつく前かも…テープの端を下り、つまみやすくしておけば目探りではがせますし…もしもトイレの明かりが一瞬でも早く復旧しその小窓を誰かに見られていたら…明かりのもれ具合から何かがあった事がバレかねませんからね…
まあ何にせよ、トイレットペーパーの真ん中が…少々盛り上がっていましたので…」

『あら、相変わらず観察眼は鋭いんですね』

安室「君に言われるとは、嬉しいですね」

『あ、そうですか』