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コナンに手を引かれつつも、その小さな探偵の後を追いかける
緩やかな階段を駆け上がり、線の折れている座席の前に立ち止まった
「タコ糸の先に…」
『野球のボール?』
野球のボールに結わえられていたタコ糸に2人は首を傾げた
なぜ野球のボールが…?
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目暮警部も通報に駆けつけ、現場検証がすぐに行われた
被害者はミュージシャンの波土禄道、39歳である
明日、この会場でコンサートを行うつもりだったらしい
鑑識によると死亡推定時刻は、死斑や死後硬直…瞳孔の散大具合からして、死後1時間から2時間ほどだそうだ
マネージャーの円城の話では、2時間ぐらい前から波土は一人でこの会場にこもって作詞をしていたらしい
その間にこの会場に入り、被害者の首を吊り上げて殺害したと、目暮が仮説を立てた
「スポットライトが取り付けられたあの鉄のバーにロープを渡して…まぁどーせ…思い緞帳を動かす機械を使って吊り上げたんだろうがな…」
と、事件を解決に持っていこうとすると「それはないと思いますよ?」と安室が口を開いた
「緞帳を動かす特殊設備のある部屋は鍵がかかっていて…犯行当時、その鍵を持っていたスタッフは少し早い夕食を食べに出払っていたそうですから…」
「じゃあ機械を使わずに吊り上げたんですか?」
「ええ…恐らく複数の人間で…あのバーは滑車でも付いていない限り…1人では、ほぼ不可能でしょう…
たとえ太った人が体重をかけて吊り上げたとしても…1人で客席に繋ぐのはかなり厳しいですから…」
「あと気になるのはステージのソデに置かれていたパイプ椅子と余ったロープと工具箱…」
「それとロープの結び目近くに残された奇妙な穴…」
「タコ糸が付いた野球のボールも客席の途中に落ちてたよ!」
次々と話を進めて行く3人に音風は、呆れながらも話を聞いていた
「コ、コナンくん?キミもいたのかい!?」
「とにかく、ここにいるスタッフに話を聞いてみるか…。…にしても入れ替わり立ち替わり、よくもまぁ毎度毎度探偵が…音風くんだけで十分だがな…」
「え、ええ…コナンくんと音風さんは皆勤賞みたいですけど…」
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円城、布施、梶谷に話を聞いていた一同は、色々とこじれた話をしていた
(スゲー現場だ事…アメリカじゃこんなのあんまりなかったぞ…?)
目暮が「ところで」と口を開いた
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時