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『お待たせしました!安室さんの特製ハムサンドです!』
「ありがとうねー、相変わらず元気だねぇ」
『元気だけが取り柄ですから』
ポアロも賑わい出した夕方
カウンター席ではコナンが音風からもらった本を読んでいた
『どう?』
「面白いよ!よく見つけたね!」
『フフフ…コナンくんみたいに毎日本屋さんに行けないけど、ミステリーの本は父さんからのお墨付きだからね』
「そ、そうだったね」
アイスコーヒーとレモンパイをコナンの前に置いた音風は、パタパタと店内を駆け回った
「音風さーん」
『?はーい』
「ちょっといい?」
『?いいですよ』
女子高生達にお呼ばれした音風は安室に声をかけた
『ちょっと買い出しに行ってきますね』
「あ、でしたらアイスを」
『了解でーす』
女子高生の2人が、他の女子高生達にニヤニヤしながら見た後、音風の後を追うように出て行った
「面白い事なるよね」
「だよねー!」
「?」
コナンはそんな女子高生達の話に耳を傾けたが、内容を途中からしか聞いていなかったので、あまり深く入らなかった
『ごめんね、待たせちゃった』
「全然いいよー」
「お姉さんって、安室さんと同時期にポアロで働いてるんだよね?」
『え?うーん、少し私が早いけど』
「フーン…」
ニヤニヤし出した女子高生2人に音風は顔をしかめた
「んじゃあさ」
『?』
「安室さんにあんまり色目使わないでよ」
『?(バシャァァァン』
後ろに控えていたもう1人の女子高生が音風に水をかけた
ポタポタと水の雫が落ちていく
「あははは!」
「安室さんと仲良くするから悪いんだよ!」
パタパタと路地裏を駆け出しポアロに戻っていく女子高生2人に音風は無言のまま、壁にもたれた
『はぁ……色目…ね』
濡れた髪の毛を指にかけ、どうするか考えていた
「あれ?音風ちゃん!?」
『あ、梓さん』
ゴミ出しに路地裏に出てきていた梓に見られた音風はテヘッと舌を出して笑ってみせた
「どうしたの!? びしょ濡れじゃない!お店出る時は濡れてなかったのに!!」
『あはは…ちょっと水撒きしてた人に水かけられちゃって』
「えぇっ!? 待ってて!タオル持ってくるから!」
パタパタと裏口からポアロに戻る梓を呼び止めるも、無視して入って行ってしまった
『新ちゃんに怒られる』
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時