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60-2 ページ43

「まあ、お姉さんが強盗犯だってのはボクも姉ちゃんにもわかるよ!お店から盗んだ時計付けてるしね!」

追い込んだ犯人にさらに追い込もうとした新一に、音風も微笑んだ

「な、何言ってるの?このガキ!」

「だってその時計、お店に売ってるまんまだもん!」

「あ、当たり前じゃない!お店で買ったんだから!」

『でも10時10分で止まってるよね?』

あどけない顔で指摘すると、「あ、だからこれは…」と口ごもり始めた

「海に浸かって壊れたみたいで…」

『知らないんですか?お店に並んでる時計って大体は…作った会社の名前が綺麗に見えるように…10時10分ぐらいで針が止まってるんですよ?』

「ホント?新一…」

「ああ!父さんにデパートの時計売り場で聞いたから…」

「へー…」

話を聞いた世良も蘭もすごいといった表情で2人を見つめた

「ブランド物ならシリアルナンバーが入っているはず…それを調べれば強盗にあった時計かどうかわかると思いますが…」

「なるほどね…だからあの男にバレたってワケか…」

時計を見ながら罪を認めた北森は警察に連行された

「秀一!もう気が済んだでしょ?帰るわよ!」

「ああ…」

ーーーーー
ーーー


「それで?気は変わったの?FBIに入るとか言ってたけど…」

「いや…ますますその気は強まったよ…」

砂浜を歩きながら赤井は母親に答えた

「まさか海水浴客に紛れ込んだ強盗犯を見抜いたぐらいでいい気になってんじゃないでしょうね?」

「いい気になってないと言えばウソになるが…謎を解く快感なら十分に味わったよ…うまくすれば父を消した奴らに辿りつけるんじゃないかってね…」

「怖いよ兄さん…まるで何かに取り憑かれてるみたいだ…」

「取り憑かれているんじゃない…冒されているんだ…好奇心という名の理熱病にな…」

「秀一…貴方を日本に戻して秀吉や真純の父親代わりになってもらおうと思ってたけど…それはもう諦めたわ…」

キョトンと自分を見上げる世良を見た後、母親は赤井を見た

「行け秀一!その熱病でお前の命が尽きるまで…真実を覆い隠す霧を一掃しろ!その代わり靄一つ残したら許さんぞ!」

「ああ、元よりそのつもりだ…」

「どうしたの母さん?口調がまるでお父さんみたいだよ?」

急に変わった母親の口調に戸惑った秀吉に「今日から私が父親代わりだと言う事だ」と返した

60-3→←60話 さざ波の魔法使い



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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時

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