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『問屋さんだったら傷が付かないようにビニール袋か箱に入れるはずだし、商品をこんな風に入れるわけない…こんな無造作にバッグに詰めるのは…奪って逃げる事に頭がいっぱいだった強盗ぐらい…いくら強盗でもビニール袋や箱に腕時計なんか入れてたら今頃とっくに優秀な日本警察に捕まってるよ!』

ニコニコと刑事に答えた音風に刑事も「あ、そう…」と目を点にさせた
赤井もハキハキと答えた音風の頭を撫でた

「それで?お嬢ちゃんが言ったその2人組の強盗の顔は目撃されていないんですか?」

「ああ…2人とも目出し帽を被っていたんでね…声で1人は男とわかっているが、もう1人は男か女かわかってないよ…」

「なるほど…」

刑事との会話をひと段落した頃、「ピエロのお兄さん!姉ちゃん!」と声をかけられた

「連れて来たよ!車が落ちた後、買い物したお客さん!」

『でかしたぞ!ホームズの弟子!』

「えへへ…間違いないんだよね?」

「ああ…」

新一の脇に立っている眼鏡をかけた少年が、答えた
彼は、赤井の実の弟で後に将棋で有名になる羽田秀吉と名乗る人物である

「小太りのこのおじさんはTシャツと海パン…このお姉さんは…ビーチサンダル…このヒョロッとしたお兄さんはアロハシャツを買ってたよ!」

「だからそれが何だって言うんだよ?」

「どうやら海に沈んだ車を運転していたこの男には…連れがいたようなんでね…まあ1人ずつ…話を聞かせてもらおうか…」

3人の事情を説明してもらっているのを聞いていた赤井と音風
すると、有希子がグイッと音風の腕を引っ張った

『わっ!』

「探偵みたいなマネして!」

『母さん』

「もー!」

優作に写真を送るから動かないで!と言われた音風はぶすくれながら、赤井の隣に戻った
すると、赤井達は世良を迎えに行くと言った

『蘭、母さんの事頼む』

「え?」

赤井達の後を追った音風は新一と一緒に並ぶ

「母さんは?」

『黙って来た』

「カミナリ落ちる」

ケラケラ笑いながら駐車場に向かった一行

「だから〜っ、ズブ濡れの人や水着着たままの人は、ここから出しちゃいけないんだってばー!あ〜っ!また出てっちゃうよ〜!?」

必死に抗議する世良に「真純!」と母親が声をかけた

「ママ!」

「貴方もわかってるでしょ?私達が事件に関わっちゃいけない人間だって事…」

「問題ないさ…Case Closed(真相は見えた)!後は、犯人を名指しするだけだから…」

((ケース…クローズド?))

60話 さざ波の魔法使い→←59-3



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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時

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