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音風が蘭の頭を撫でた後、蘭は浮き輪を持ちながらすぐに有希子を探しに走った
「新一と音風姉のお母さーん！」
「ボ、ボクは…ボクは何をやったらいい？ボクにも何か手伝わせて！」
自分も手伝いたいと言い出した世良に、音風はキョトンとしてからすぐにニッコリと微笑んだ
『じゃあ、駐車場のおじさんに濡れた服や水着を着たまま外へ出ようとしている人がいたら引き止めるように言ってくれるかな？
もしかしたら、悪い人の仲間かもしれないからって…頼めるかな？』
「うん！」
世良も蘭や新一と同じように駐車場に走っていった
その後ろ姿を見てクスッと笑った音風に赤井は呟いた
「お嬢ちゃんも、ここから先は警察や大人の仕事だ」
『あれ、お兄さん、いいの？私まだバッグを肩から下げてるのに、遠ざけちゃって』
「！」
『バッグごと持って帰ってもいいけど、私の指紋がついてる限り、私はここにいなきゃいけないんじゃない？』
「……してやられたな…」
『ニヒッ！』
ニカリと笑う音風の頭を撫でた赤井は、警察が来るまでその場で二人で待つ事にした
ー海の家…ー
「ねぇ、覚えてない？ついさっきＴシャツとかを買いに来た人！車がドボーーンって落ちた後でさ！」
「さあ…2、3人いたと思うけど…顔までは…」
「髪とかグッショリ濡れてた人いなかった？」
必死に店員に聞きまくる新一に店員も苦笑いをした
「そりゃーみんな濡れてるよ…海水浴に来てんだから！」
「3人いたと思うよ！」
「え？」
隣の棚でＴシャツを持っていた男性が声をかけた
まだ十代に見える
「しばらくこの店で…このＴシャツを買おうかどうか迷ってたから…ボク、将棋をやっててさ…覚えるの得意だから！」
お茶目な笑顔で眼鏡をかけた少年は、すぐに新一と客を探しに行った
ーーーーー
ーーー
ー
「ホー…あの崖のガードレールを突き破って…車が海に転落したと？」
「ええ…」
「んで、この男がその車と運転手で…車から引き上げて我々警察に通報したわけか…」
「あ、いえ、通報したのは私ですけど…引き上げたのは彼と…私の娘で…」
有希子の足元で隠れるようにして立っている蘭
だが、すぐに有希子から離れて赤井の横に立っている音風の腕に絡みついた
「誰だい？あんた…」
「アメリカの大学に通ってるただの留学生ですよ…今日は日本に久し振りに帰って来て家族とここへ…このお嬢ちゃんはさっき一緒に妹の相手をしてくれた心優しい女の子ですよ」
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» ！誤字脱字ですね、本当にすみません！ご指摘ありがとうございます！ (2018年9月23日 23時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか？ (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2018年9月21日 20時
