探偵の姉はゼロです5

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世良が納得！と顔を綻ばせた隣でコナンが考え始めた

(そういえば「赤女」の事件の時、世良は…)


“でも細っこいバットだな…こんなんでボール打てるのか？”


(…って言ってたけど…あれはイギリスで盛んなスポーツクリケットのバットの事だったんじゃ…クリケットのバットは野球のバットより平たくて太いから…)

『コナンくん？』

「！姉ちゃん、赤女の事件の事覚えてる？」

『え？ええ…世良ちゃんや蘭達と行った別荘のトマト事件でしょ？』

「うん、それで…世良の食事の時の…」

『あー、世良ちゃんの食事の時のね？アメリカのマナーだとナイフで切った後、フォークを右手に持ち替えて食べるわよね？フォークを持ち替えないで左手で食べるって言うのは日本やイギリス…』

コナンと歩きながらブツブツ呟き合っている2人を涼太は、入り込めない空気だなぁ、とボーッと見ていた

「待てよ…確か世良はこうも言ってたよな？」


“コナンくんや音風さんのフットボールの腕前がかなり高いっていのも分かっちゃうんだなー！”


『アメリカじゃサッカーの事をフットボールとはまず言わないわ…。…って事は…間違いない！世良ちゃんが留学してたのはアメリカじゃなくてイギリス！』

「でも何で世良は…イギリスに行ってた事を隠して…ん？待てよ待てよ？」

『イギリス…イギリス…』

「！」

『！』

2人(そうか！思い出した！)

2人は思い出した…秘められた…幼き日の思い出を…

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