57話 もう1人のお客さん ページ32
高木と目暮が事件現場である試着室の前で、議論し合っていると
「でもさ…犯人がそこに入る前から…殺されたおばさんが気を失って倒れてたとしたら…大声もあげないし、首も閉められちゃうよね?」
「ひ、被害者が気絶してた?でもどうやって?」
「その右隅に置いてある…フェイスカバーを使ったのさ!男は馴染みがないだろうけど…女の客は試着する服に化粧が付かないようにそれを被るんだよ!」
「へー…」
高木はすっとフェイスカバーを取り出して自分の頭にかけた
『そのフェイスカバーにクロロホルムでも染み込ませておけば…被害者が試着前に勝手に被ってくれて気絶させられるってワケです』
「な、なるほど…」
「まあ、ボクもそのフェイスカバーってヤツ知らなくて…でっかいティッシュの箱だなぁって、思ってたんだけどな…」
「じゃあ犯人は、クロロホルムのビンを所持していたという事か…」
「ビンなんかなくたって…ストローで十分だよ!」
『ええ、ストローの片方の端をヘアアイロンで挟んで溶かして固め、ストローの開いた口からその薬を入れ、後は
開いた口をまたヘアアイロンで溶かして固めるだけでいいですしね…』
腕を組みながら鋭い眼差しでコナンの頭を撫でている音風は、新一とも思えてしまう
『使う時は片方の端をハサミで切るだけですから…旅行に化粧品を持って行く時にかさばらなくて便利だって、ネットでも言われてますし、私もよくやってますから』
高木は「近くのゴミ箱から見つかったハサミやストローは、それだったのか…」と納得した
「しかしフェイスカバーにクロロホルムを染み込ませていたとしても…被害者がこの3つの試着室の…どこに入るかがわかっておらんと…」
「真ん中の試着室だけ空けとけば入るんじゃないか?」
「だが他の客が入ってしまうかもしれんだろ?」
『ええ…犯人が最初にこの犯行をやろうとしたのは1週間前…』
(変わんねぇな…その好奇心と正義感…真実を追い求めるスキル…相変わらずだな…)
事件の真相をどんどん解明して行く3人
コナンが白いサンダルの謎を解き、八巻という事まで突き止めた
「じゃあ被害者が両手に作ったあの指の形は何だったんだね?」
『右手の親指の口紅を付けて握り込んでいたのは…』
「国旗だよ!」
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時