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「その手の形…何かに似てるよな?」
「ん?拳銃か?」
「日本の警察が使ってる拳銃って確か…」
顎に手を添え思い出すようにして言った
「ニューナンブ…そうか!それだと南部さんになりますね!」
「ええっ!?」
『だーかーら!そんなダジャレで犯人を決めつけないでください!』
「す、すみません…」
一通り事情聴取が終わった後、3人で容疑者が描いた白いサンダルを見ていた
高木が持ってきたハサミ、セロハンテープのクズ、ストロー、その切れ端を近くのゴミ箱から見つけたと報告をした
「ちょいちょい」
『ん?』
「犯人誰かまだわかんねぇのか?」
帽子とサングラスをかけた涼太が、音風に声をかけた
3人いや…」
「多分犯人は…」
「あの人だと思うよ!」
『うん』
「うそ!もうわかっちゃったの?」
真相がわかったと言った3人に、蘭は驚いた
『でもまだわからないのよ…犯人がどうやって被害者に騒がれずに試着室に入ったのか…』
「それならきっと被害者がフェイスカバーを付けてたのよ!ホラ!化粧が売り物の服に付かないように被る使い捨てのヤツ!
あれ被ってると、周りが見づらくなるし…」
「でも全く見えなくはないから、誰かが入って来たらわかるよ!」
「ね、ねえ!それって試着室に置いてあるの?」
「ああ、試着室に入る前に渡してくれる店もあるけど、大概の試着室には置いてある店もあるぜ?大きなティッシュの箱みたいなのでな!
アメリカだと、そうだったけど…日本もか?」
「あ、はい」
3人「!?」
(なるほど…)
(そういう事か…)
(これは最初じゃなく…)
(2度目の殺人だったってワケか!)
3人が容疑者を見つめていると、涼太が「わかったのか?」と声をかけた
『うん…犯人も…どうやって試着室に入ったのかも…』
「へぇ…」
『涼ちゃんのおかげだよ。涼ちゃんが教えて来れなかったら、解けてなかったかもね』
「?そうか?役に立ったならよかったよ」
ニカリと笑った涼太はわしゃわしゃと音風の頭を撫でた
『涼ちゃん、事件の謎解いてる時は邪魔しないでよ?』
「りょーかーい」
(わかってんのかねぇ?)
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時