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「ちなみに、ネットにそのタイトルが発表されたのはいつ頃ですか?」
「つい先週だけど…」
「5年振りの新曲だからネットのニュースの上位になってて…」
『へー、そんなに人気なんだ』
波土に全く興味ない音風はサラリと受け流した
(…となると…)
(もうすでに!)
(奴らの目にも…)
(触れてるってワケか…)
『え、私強制参加?』
ーーーーー
ーーー
ー
「えぇっ!? リハーサルが見学できない!? マジでー?」
「ごめんなさいね…」
リハーサルを見学しに来た音風達は波土のマネージャーである円城佳苗と話していた
『だってさ、涼ちゃん』
「オレのHPゼロ」
『元気出して!』
「おう!」
(チョロい奴だな、おい)
音風からの声に涼太は瞬時に復活したのをコナンは、呆れたように見つめた
「実はまだ新曲の歌詞が完成してなくて…ステージの上で誰もいない客席を眺めながら書くから2時間、1人にさせてくれって…だからバッグバンドの人達や他のスタッフさん達も夕食を食べにほとんど出払っちゃってて…」
『こういう事ってよくあるんですか?』
「ええタマに…ライブの直前に歌詞が出来てぶっつけ本番で歌った事も…」
(つくづく波土禄道って人は無茶振りする人って事はわかった)
肩をすくめながら波土に呆れている音風の肩に涼太の腕が乗る
「まぁ彼の好きにさせてあげましょう…彼にとって今回のライブが…最後のようですから…」
(でかっ!!)
背後からやって来たガタイもよく身長も高い男性が声をかけた
レコード会社の社長、布施億康だ
身長で言えば、涼太と同等の身長である
「なら話はついたんですかい?」
「ん?」
「契約期間中に引退するなんてもってのほか…どうしてもというのなら裁判沙汰にして法外な違約金をふんだくってやるって…息巻いてたというのに…」
布施に話しかけた男は新聞記者の梶谷宏和である
眼鏡をかけ帽子を被った梶谷は、ちょび髭を生やしている
「まぁ、引退するのは他のレコード会社に移籍する為の口実だろうって憶測も飛んでましたしねぇ…」
「何だアンタ!? どこから入った!?」
「入り口からですよ…スタッフの1人に金を握らせてこのスタッフジャンパーを手に入れてね…」
(堂々と侵入経路話しちゃったよ)
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時