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《なんでそんなところに!》
『人が多ければ多いほど爆弾を仕掛けたくなるものですよ、毎日何千人、何万人という人が使う駅ですからね』
コンパクトなハサミで線を切っていく
この調子だとおそらく後数分で解体が終わる
『ですから、東都駅にいる一般人を避難させ(ドカァァァァン!』
凄まじい爆音が東都駅内に響いた
よろけた音風は尻餅をついた
《なんだ!? どうした!!》
『あー、降谷さん。こりゃヤバイですよ』
解体中の爆弾のタイマーを見る
“爆弾の解体をする警察官よ。この爆弾を解体するごとに爆弾が爆発する”
『……どうやら今私が解体してる爆弾を解体していけばどんどん仕掛けている爆弾が爆発しちゃうみたいですね』
《みたいですね…って、お前!》
(……爆弾を解体してるいけばいくほど他の爆弾が爆発していく…あの線があるのは5個…少なくとも5個以上はあるって事…それを今から探していたら時間がないし、被害が大きくなる)
冷静に考えている中、電話の向こうから安室が怒鳴っている
《おい!工藤!返事をしろ!》
『降谷さん』
《!》
『後始末的なの…お願いしますね』
《え?》
ブツっと電話を切ると音風は解体中の爆弾を壁から剥がし、持っていたカバンの中に詰めた
それから爆弾を全て回収すると、東都駅から離れた
『……どこか、爆発させても大丈夫な場所…!』
後数分で爆発してしまう爆弾を抱えながら街中を走る
すると、橋が見えてきた
『!ここならっ!』
橋の上から辺りを見回し、人がいないのを確認する
だが
『!』
橋の下に子ども達が泳いでいる
川遊びなのだろう、浅瀬で遊んでいたりしている
『くそっ!』
このままでは自分が死んでしまう
仕方なく音風は子供達から離れた場所に爆弾が入ったカバンを放り投げ、橋の下にいた子ども達めがけて飛び込んだ
「え!」
バシャァァァン!
『ブハッ!みんな!ここから離れて!爆発しちゃう!』
「「ええ!」」
バシャバシャと慌てて泳いでいく子ども達の後ろを泳ぎながらしていると、後ろからバシャバシャと音が聞こえる
「待っ、て!」
『!』
足がつったのか、溺れている子供がいた
すぐに踵を返し子どもを助ける
『お姉さんに捕まって!』
「う、ん!」
水を飲んだ子供はぐったりとしつつも、必死に音風に掴まった
ドコォォォォン!
『わっ!』
大きな水しぶきが音風達を襲った
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時